ヨーグルトは意外と太りやすい?ヨーグルトを健康的に食べるために注意したいことは|管理栄養士が解説
健康的な生活を意識して、ヨーグルトを日々の食事やおやつに取り入れている方が多いのではないでしょうか。しかし中には「ヨーグルトを食べていたら太った」という方がいらっしゃるかもしれません。ヨーグルトは健康的な食べ物?それとも太りやすい?今回はヨーグルトについて解説します。
ヨーグルトは意外と太りやすいって本当?
ヨーグルトは決して「太る食べ物」ではありません。ヨーグルトのカロリーは100gあたり60kcalほど。同じ100gのチョコレート(約550kcal)の9分の1、プリン1個(約150kcal)の2分の1のエネルギー量です。
ヨーグルトをデザートやおやつとして食べることで体重がどんどん増加する、というわけではないので安心してくださいね。しかし、食べ方次第でヨーグルトは「太りやすい食べ物」に変わってしまうので注意が必要なのです。
【ヨーグルト】食べると太りやすくなる原因とは
「健康的なおやつとして」ヨーグルトを選んだとしても、食べ方に気をつけなければ太る原因になってしまいます。太る原因となる3つの理由をお伝えします。
加糖ヨーグルトをたくさん食べている
スーパーマーケットなどで販売されているヨーグルトには砂糖が加えられた「加糖ヨーグルト」と、砂糖が加えられていない「無糖ヨーグルト(プレーンヨーグルト)」があります。
甘味がある方が食べやすいので「加糖ヨーグルトしか食べない」という方もいらっしゃるのでは?
加糖ヨーグルトをたくさん食べることで、気がつかないうちに糖分を摂取してしまい、体重増加につながります。
トッピングを増やしがち
ヨーグルトには、ジャムやナッツ、はちみつ、ドライフルーツなどお好みでトッピングを加えたくなりますよね。見た目も良くて、よりおいしくなるのでついついたくさん加えてしまう方もいるのではないでしょうか。
トッピングの加えすぎにより、ヨーグルトの糖分がアップしてしまいます。特にすでに糖分が入っている「加糖ヨーグルト」にジャムなどの甘いものをたっぷり加えている方は要注意です。
オートミールヨーグルトなどを食事にプラス
「オートミールヨーグルト」にはまっている方も食べ方に注意が必要です。オートミールは白米を食べるよりも糖質を抑えられるため、太り過ぎ防止のために食べている方もいるでしょう。
しかし、普通の食事にプラスしてオートミール入りのヨーグルトを食べると当然カロリーがぐんと増えてしまいます。
ヨーグルトをヘルシーに食べるには
無糖ヨーグルトを食べる
酸味のあるものや、あっさりとした味が好きな方は、無糖ヨーグルトを選んでみましょう。
商品によっては酸味がマイルドなヨーグルトがあります。無糖タイプが苦手な方は酸味がおさえられた商品を選んでみたり、少量のはちみつを加えてみたりしましょう。
ジャムのかわりに果物を入れる
ジャムは果物にたっぷりの砂糖を加えてつくる食べ物です。ついついヨーグルトに入れすぎてしまうとヨーグルトが「糖質の多い一品」になってしまいます。
ヨーグルトにジャムを入れている方はフレッシュな果物に変えてみてはいかがでしょうか。
全体でバランスをとる
オートミール入りのヨーグルトを食べている方は、その分ご飯やパンの量を減らす、もしくはご飯やパンの代わりにオートミール入りのヨーグルトを適量食べるようにしましょう。
ヨーグルトの効果とは
食べ方によっては太りやすい、と聞いて「ヨーグルトを食べるのはやめようかな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ヨーグルトは日本人に不足しがちなカルシウム、お腹の調子を整える乳酸菌、ビフィズス菌が含まれています。
「カルシウムは吸収されにくい栄養素」ということをご存知ですか?実は、ヨーグルトは他の食品に比べてカルシウムの吸収率が高い食品です。意識的にとらなければならないカルシウムを、ヨーグルトで効率的に吸収したいですね。
また、乳酸菌やビフィズス菌には腸内での有害細菌の増殖を抑制し、調整作用をする働きがあります。お腹の健康を考えるときにも、ヨーグルトは欠かせない食品のひとつですね。
ヨーグルトはカルシウム摂取や調整作用に効果的な食品です。しかし、糖分を増やす食べ方をしてしまうと、太りやすい食べ物に変わってしまいます。無糖ヨーグルトを選んだり、トッピングを変えたりしてヨーグルトが高カロリーになりすぎないように注意しましょう。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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