「更年期になると水を飲んでいても太る」?更年期で痩せにくくなる実体験について
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
「更年期になると水を飲んでいても太る」などの声があがるように、本当に痩せにくくなります。
実際、私たちの筋肉量は年齢と共に減っていくわけですから、その分基礎代謝も下がることになります。人生MAXの体重を迎えたため、2023年1月1日から現在1か月1キロ減を目指してダイエットをしています。
その時に色々実験をやってみたのですが、私として一番効果があったのはやはり「レコーディングダイエット」です。
どんなダイエット理論でも
(摂取カロリー) > (基礎代謝)+(消費カロリー)
であれば、太るわけですし逆だと痩せるという事実は変わりないのです。
であるならば、自分がどれだけのカロリーを取れば太るのか、痩せるのか、から把握することから始めました。
もちろんネットで調べると、自分の体重や身長、体脂肪率と運動量でどれくらいの摂取カロリーが良いかはわかりますから、そちらをベンチマークにすればよくて、微調整する感じです。
ところでここで驚いたのが摂取してもよいカロリーの少なさです。「え?たったこれだけで一日の必要摂取カロリーなの?」というのがダイエットを始めた最初の感想でした。
ということは、何も考えずに満腹感で食事すると太るに決まっているわけです…更年期世代になると食べられる量には限りがあるので、その内容で自分が満足できるものにこだわっていく必要があります。
"これまでと変わらない食事"をしていれば成人病に向かってしまう更年期
昔なら体重を測るだけでダイエットできたのが、食事を記録していかなくてはなかなか痩せないということにも気づきました。若いころと同じ調子で食べていては太る、ということなのです。
他方、アプリなど使ってよくわかったのですが、
① たんぱく質は案外必要量を取るのは大変
② 塩分はすぐに適量を超える
③ 飽和脂肪酸はすぐ適量を超える
ということでした。つまり自分の日頃の食事をしていれば成人病に向かうわけです。そういった意味ではレコーディングダイエットは体重以外に自分の健康を可視化するバロメーターにもなります。
ここからわかる通り、高たんぱくで、塩分や脂分が少ないものを食べる必要があるなと感じました。
今のところ1か月1キロマイナスは続いていますが、それでも少し食べると「ボンッ」と太ることに日々驚いたり飽きれたりしながら調整している毎日です。
食べてないのに太る、は当たり前かもしれません。私たちはあまり食べてはいけない体になっているのかもしれません。だからこそ、その中で楽しめるよう工夫が必要かもしれません。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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