野菜の価格高騰!どう対処する?管理栄養士がすすめる代用食品


野菜の価格高騰が続いています。野菜はただでさえ不足しやすい食品。野菜から摂れる栄養素が不足すると生活習慣病にも拍車がかかります。この記事では野菜の価格が高騰する原因と、野菜の代用となる食品を管理栄養士が解説します。
野菜が値上がりするのはなぜ?
気候変動や天候不順
野菜が値上がりする最もわかりやすい理由として、気候変動や天候不順などがあります。長雨、猛暑、台風などの自然災害により収穫量が減少すると供給不足が発生します。特に最近値段の高騰が著しいキャベツは、昨年の夏の高温に加え、12月から1月の小雨で小玉傾向となっているようです。
燃料費や輸送コストの上昇
野菜を作る時、広大な畑を耕したり収穫する際に農業用の機械が使われます。また野菜は生産地から市場まで運ばれる際、トラック、飛行機、船などの交通機関が使われます。これらの機械や交通機関を使用するためには燃料が必要です。国際的な事象などにより石油価格が不安定になると燃料費、輸送費が上昇し、小売価格に上乗せされることで野菜の価格が上昇します。
需要と供給
価格が高騰する最も大きな原因はこの需要と供給の関係です。需要が供給を上回ると価格が上昇します。昨年から今年にかけての気候変動による、野菜の収穫や生育不足により、供給が不足していることが値上げの大きな原因となっています。
管理栄養士が勧める!高騰する野菜の代替食品4選
冷凍野菜
冷凍野菜は既に皮むきがされていたり、下茹でされた状態で売られれているものが多いので、下処理の手間が省け調理時間の短縮にも繋がります。自然解凍するだけで食べられる商品もあるのでお弁当用に常備しておくのも良いですね。

乾物
切り干し大根、干し椎茸、その他乾燥野菜などは常温で保存ができ、日持ちする点が最大のメリットです。乾物は乾燥することでうま味が凝縮しているので出汁もよく出ます。お味噌汁やスープなど汁物の具材として活用すると、少ない調味料でも味が決まっておいしく作れます。

缶詰
コーン缶、トマト缶など野菜の缶詰も乾物同様常温で保存ができ、日持ちがする食材です。乾物との違いは既に調理がされており、すぐ食べられるものが多い点です。災害用の備蓄食品としてローリングストックしておくのもおすすめ。ビーツやヤングコーンなど生では手に入りにくい食材も気軽に買えるので、料理のレパートリーも広がりそうですね。

野菜ジュース・トマトジュース
野菜ジュースやトマトジュースを飲むだけでは、野菜の完璧な代用とはなりません。と言うのもジュースは加工段階で一部の栄養素が減ってしまうためです。しかしジュースにプラスで食材を足して調理すれば、ジュースだけでは不足しがちな栄養を補うこともできます。スープや煮込み料理など汁気のある料理や、トマトジュースをご飯と一緒に炊いてケチャップライス風にするのもおすすめです。

〈参考文献〉
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く