価格高騰するお肉の代わりに「自家製大豆ミート」はどう?気になる栄養素と簡単な作り方を栄養士が解説
天候不良などによる食材費の高騰が連日ニュースで報道され、食卓に肉や魚の料理が減るご家庭が増えています。肉や魚の代わりに、安く手に入る豆腐で簡単にできる【豆腐ミート】はいかがでしょうか?豆腐ミートのメリットやデメリット、簡単すぎる作り方と健康のために補うべき栄養素をお伝えします。
畑の肉と言われる大豆を使った「豆腐」、含まれるたんぱく質はどれくらい?
豆腐の原料である大豆は、畑の肉と言われるほど豊富なたんぱく質があります。豆腐1丁(約300g)で20g弱に対し牛バラ肉100gで15gと引けを取らない量になります。腹持ちも良く、ヘルシーな健康食です。
豆腐を食べるメリット、デメリット
メリット
・オリゴ糖:大豆にはオリゴ糖が含まれ腸内の善玉菌のエサになります。
・イソフラボン:エストロゲンを補い美肌効果やホットフラッシュ軽減
・レシチン:血流改善やコレステロール低下、血糖値の低下など期待されている
デメリット
・鉄不足:肉や魚の鉄分とちがい吸収率が低いために起こる
・プリン体:過剰になると痛風を起こすことも
・下痢:便秘薬と同じ成分の酸化マグネシウムがにがりに含まれる
お肉の代わりに活用しよう「お豆腐ミート」の作り方
・豆腐パックを少し開け、水をだす
・そのままパックごと冷凍する
凍後後の触感は、肉のようで味は豆腐の豆腐ミートができます。
使い方
自然解凍後、手のひらで挟むようにして水気を切ります。ミンチとして使用する場合は、小さく手でちぎったり、ミキサーにかけ使用します。甘い味噌味をつけて麻婆茄子に使ったり、そぼろご飯にしてみたり、担担麺のミンチにだって早変わり。から揚げやステーキ、ゴーヤチャンプルも噛み応えのある本場の沖縄ちゃんぷるーに近づきます。
注意!豆腐ミートに置き替えると…不足する栄養素がある?!
魚や肉であれば不足を心配する必要がありませんが、豆腐ミートに置き替えると体にとって必要なビタミンB12が不足します。豆腐を始め植物性の食品には、ほとんど含まれません。不足すると、貧血や代謝減少、不眠など重症になると歩行困難にもなり得ます。
ビタミンB12を補うには、何をどのくらい摂ればいいの?
1日のビタミンB12の推奨量は、12歳以上の男女で2.4μgです。多いもので言うと、あさり水煮1缶130g(固形物60g)で38μg…家族5人でも十分補えます。味付け海苔1袋5枚入りで0.87μg…一人3袋弱食べれば良く、ライトツナ1缶は、2缶食べると足りる計算になります。
食品の代替を行うと栄養素の偏りや不足が起こり、体調不良として現れたり健康を害することもあります。不足する栄養素を補い家族の健康、ご自身の健康はあなたの手から守りましょう。
【参考文献】
お役立ち!季節の耳より情報局
食品成分データベース
ライター/美容栄養士 Keiko
管理栄養士×美容食インストラクター/ワンストーリーアワードジャパン2023講師 15年以上の栄養士・管理栄養士歴を経て、美容食で女性の美容と健康を守る!ただ食べるだけでなく、摂る栄養素や組み合わせをとことん“美”にこだわりインナーケアする美容食で、体の中の細胞を目覚めさせ、整え、キレイにしていきます。『輝き自信あふれる明日を美容食で!』をモットーに、明日からできる美容食の知識をお伝えしたいです。Instagram@beauty.diet_keiko
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く