「突出した才能がなくても肩を並べられる」高山都さんの生き方

 「突出した才能がなくても肩を並べられる」高山都さんの生き方
Photo by Naoki Yamashita @LAND
関早保子
関早保子
2018-11-24

自分の心の声に向き合うことは、簡単なようでいて難しい。「本当にやりたいことって何?」私たちは、自分の心の声を無視して、日々をサバイブすることに慣れている。だけど、そんなあなたは心の底から笑えているだろうか? 本連載ではインタビュー形式で、笑顔が素敵な女性たちの「笑顔のきっかけ」を探っていく。彼女たちにとって、笑顔にさせてくれるコトって何だろう? どうやってそれを見つけたのだろう? そして、それを始めたときの「はじめの一歩」って?

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高山都さんインタビュー【わたしの、はじめの一歩】#15

連載15回目は、今年8月に著書「高山都の美食姿」(双葉社)の第2弾が発売され、様々なメディアから引っ張りだこの存在となっている、高山都さん。ファッション、食事…彼女のプライベートには多くの視線が集まる。その熱い視線を真摯に受け止め、ひと皮むけた彼女の生き方に迫る。彼女の努力には、考え方を変えるちょっとしたヒントがあるはず!

――ちょうど去年の今頃、別のインタビューでお話を伺いましたね。どん底から始まった34歳を「変」の年と表現されていました。著書第一弾の出版があったことで、環境が変わり、ステージが変わり、自分の視野も変わって、気がついたら景色も変わっていたと話してくれましたが、今年はどんな1年でしたか?
「(即答で)今年は『動』。あっという間でしたね。旅もしたし、自分から行動をしたし、たくさん感動をしたし。今までは何事も受け身だったのですが、これだ!と思ったことに対しては動いていこうと思いました。動いてみて悪かったことはありません。今はそれができるようになってとても楽しいです。」

――自分に合った動き方を見つけたということでしょうか。
「そうですね。実はこの一年で、自分をさらけ出すことを恐れなくなりました。今までは、“こう見せたい”、“こう見られたい”という気持ちが強くありましたが、“全部出せば良いや!”と思うようになったんです。ひとつ皮がむけたというのかな。それから動き方も変わってきたし、SNSでの文章、表現も変化してきた気がしています。」

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Photo by Naoki Yamashita  @LAND

――さらけ出そうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか。
「ありがたいことに、2017年に出版した『高山都の美食姿』の2冊目を出すことになったのですが、そこに向き合うことがきっかけになったのだと思います。実はすごく怖かったんです。1冊目がじわじわと口コミで広がり、大好評をいただきました。この本は、自分を素敵に見せようと思って作ったのではなく、生活のヒント、生きるヒント、笑顔になるヒントになるよう作った本。それを好きになってくれた人たちに対し、2冊目はどういう気持ちで臨んだら良いのだろうと、悩みました。2冊出す意味が見出せなくて。編集の方には『1冊目から都自身が変化しているから、それを見せれば良いんだよ。」と言っていただきながら、それが合っているのか不安になり…。でも本の“はじめに”と“おわりに”を書いているときに、見えてきたんです。これまでは弱く、脆い自分は出してこなかったけど、悩みに悩んで、出してみた。それでOKをいただいたときに、すっと楽になったんですよね。結果、買っていただいた方から、たくさんの嬉しい反響をいただきました。」

――どんな反応がありましたか?
「『都さんでもこんな部分があるんですね』って。たくさんの方が共感してくれました。私は、知らない間にキラキラした人になっていたのかもしれません。丁寧な暮らしをしていて、素敵な人、っていうイメージが付いていた。SNSでそんなコメントをいただくし、取材でも“素敵な人”ということで話が進んでいくし…。そのイメージとかけ離れているのではないか、不安がありました。本当は喜怒哀楽が激しいし、嫌なものは嫌だし。嘘ついてもしょうがないので、本の中でさらけ出したら、SNSでも素直な気持ちを出せるようになりました。」

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Text by Sahoko Seki
Photos by Naoki Yamashita
撮影協力:LAND



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