メロンの皮は食べられる?種やワタ、普段捨ててしまいがちな部分を活用する方法|管理栄養士が解説

 メロンの皮は食べられる?種やワタ、普段捨ててしまいがちな部分を活用する方法|管理栄養士が解説
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鈴木亜子
鈴木亜子
2024-07-26

甘くてジューシーなメロンの「皮」の部分が食べられるか、疑問に思ったことはありませんか?フルーツの皮は食べられるものが多いうえ、皮ごと食べると栄養価が高まるといった情報も多く聞かれますが、硬いメロンの皮は食べられるのでしょうか。本記事では、メロンの皮は食べられるのかについて解説します。

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メロンの皮は食べられる?

結論からいうと、メロンの皮は硬く食用には向きません。

しかし、メロンの皮と一緒に捨てられてしまう「皮に近い部分」をおいしく食べる方法はあります。

食べ終わったメロンの硬い外皮のみを削ぎ落とし、食べやすい大きさにカットすれば漬けものやきんぴら、味噌汁の具材などにアレンジ可能です。

残念ながらメロンは皮ごと食べられない果物ですが、いつも廃棄してしまっていた部分も無駄なく活用することでごみの削減につながりますね。

メロンの皮に含まれる栄養

メロンの果肉に含まれるビタミンCやカリウムは、もちろんメロンの皮にも含まれています。

またメロンには、スイカに多く含まれることで知られるアミノ酸の一種「シトルリン」も含まれています。

シトルリンは血流促進や動脈硬化の緩和など、さまざまな効果が期待されている成分です。

果肉よりも皮に近い部分に多く含まれているといわれているため、メロンの廃棄されがちな部分をアレンジして食べることで、効率よく摂取できるでしょう。

メロンの種やワタの部分もおいしく活用できる!

メロンの皮と並び、廃棄されることの多い部分が種やワタです。実はこの部分はとても甘味が強く、ビタミンAなどの栄養素も含まれています。

種は食べられないため、この部分を茶こしで濾すなどしてジュースにしたり、ヨーグルトやアイスクリームにかけたりするのがおすすめです。

皮に近い部分と同様にワタの部分も有効活用することで、無駄なくメロンの美味しさを味わえますね。

メロンの皮は盛り付けに活かそう!

食べることには不向きですが、おもてなし向きのおしゃれな盛り付けには皮を活用するのがおすすめです。

半分にカットしたメロンの皮を器にしてフルーツポンチにしたり、食べやすいように8等分したメロンの皮の一部を飾り切りにしたりと、メロンの皮は見栄えのよさに貢献します。

特に網目のあるネット系のメロンなら、皮があることでより高級感が感じられるでしょう。

まとめ

メロンの皮そのものは硬く食べられませんが、一緒に廃棄されがちな皮に近い部分は工夫次第でおいしく食べられます。また、捨てられることが多い種とワタの部分はとても甘いため、絞って活用するのがおすすめです。どちらの部分も果肉と同様、ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているため、有効活用すれば栄養補給に役立つでしょう。

メロンの皮は食べられないとはいえ、器や飾り切りにすれば食卓に華やかさを添えてくれます。さまざまな意味で、メロンは丸ごと楽しめる果物であるといえますね。

【参考文献】

文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年

JA庄内みどり|地域とJAを結ぶコミュニティ紙「みどり」|令和2年 夏号

農経新聞社|改訂10版 野菜と果物の品目ガイド|メロン

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鈴木亜子

鈴木亜子

管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。



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