【生産者に聞いた!】種は食べてもいい?おいしい「スイカ」の選び方、切り方、甘さと鮮度を保つ保存法
日々の食卓に欠かせない野菜や果物。毎日食べるものだからこそ、手間をかけずにおいしく食べたいですよね。産地直販サイト「食べチョク」が上梓した『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』(ダイヤモンド社)では、250軒以上の生産者さんに聞いた、ラクにおいしく食べるコツや、長持ちさせる保存方法、栄養などの情報がもりだくさんで、もっと野菜や果物を楽しむヒントが得られます。本書より「すいか」について抜粋してご紹介します。
すいか:猛暑に力を発揮する天然のスポーツドリンク
すいかは夏の風物詩。この姿を見ると、 幼い頃の夏休みを思い浮かべる人が多いはずです。おいしいのはやはり切りたてなので、まるごと買うのが正解。食べきれない分は、カットして即冷凍しておきましょう。含まれる水分と栄養成分は、まさ に天然のスポーツドリンク。夏は毎日食べれば最適な熱中症対策になります。糖度が 高いもの、種が少ないもの、小ぶりのものなど、新しい品種も増えています。
◾️ここも捨てないで!
種は食べても問題ありません。種には抗酸化 作用が期待できるリコピンをはじめ、ミネラルやビタミンも含まれ、むしろ実より栄養が 豊富。種を食べる地域も多く、ローストしたものも売られています。
◾️分ける場合の切り方は ...
すいかは中央部が一番甘く、外側にいくほど味が薄れていきます。甘い部分が偏らないように、中心部を軸にして放射状に 切ると均等に分けることができます。
こんなふうに食べてます! そのままおいしい食べ方
◾️スティックカットにすると おしゃれで食べやすい
SNSで見つけて早速やってみました。見た目不思議でしたけど、けっこう簡単。縦半分に切って上下を落とし、あとは格子状に切ればOKです。
◾️冷凍してそのまま スムージーにすると濃厚
そもそもすいかは冷やしたほうがおいしいので、夏はこれが定番。氷で薄まらない分、すいかのおいしさをまるごと堪能できます。
◾️旬
旬は 6〜8月ですが、熊本県では早く4〜5月。
4〜5月は鳥取県や千葉県、それ以降は長野県や山形県での栽培がさかんで、産地リレーをしながら出荷されます。
◾️見分け方
まるごとのものは縞模様がくっきりしているもの、たたいてみてコンコン・カンカンといういい音がすれば食べ頃。熟しすぎているとボコボコといった低く鈍い音になります。カットしてあるものは、果肉が色鮮やかで種が黒々としているものを選んで。
◾️栄養
水分が90%を占め、エネルギーは低めですが、ビタミンC、むくみを改善するといわれるカリウムなどをバランスよく含みます。赤いすいかにはリコピン、黄色いすいかにはβ カロテンが含まれ、どちらも抗酸化作用があるため、生活習慣病予防が期待できます。
◾️保存方法
まるごとのものは冷蔵室ではなく風通しのよい場所で保存を。冷やしすぎると甘みが落ちるので、食べる時間前頃から冷やし始めるのがいいでしょう。カットものはラップをぴっちりかけて冷蔵庫の野菜室へ。
◾️注目の品種 :「 ピノ・ガール 」
小玉すいかの一つで、皮が薄いので可食部が多く、種が小さくて気にな らない品種。甘く、シャリシャリの食感も注目されている理由です。
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