整理収納のプロが教える、「服を捨てられない」気持ちに折り合いをつける7つの考え方
おしゃれさんなのにクローゼットが残念、というのはよくある話です。おしゃれが好きで、服をたくさん買ってしまう。けどほとんど手放さないからクローゼットがパンパン。心機一転して、おしゃれも楽しめる、使いやすいクローゼットを目指しませんか?「服を捨てられない」と困っている方は必見です。「捨てられない」気持ちへの折り合いの付け方を紹介します。
ほとんど着ていない服だらけのクローゼットは、出し入れするのも大変です。入りきらない服、カバンやストールなど小物も部屋に山積みされ、探し物ばかり。朝の支度にも時間がかかり、結局いつも同じ服。頭の片隅には「片付けなきゃ」がずっとある。そして服は増えるいっぽう。これでは、おしゃれを楽しむどころかイライラがつのりそうです。
服や小物を選びやすく、おしゃれを楽しむ余裕ができる、クローゼットへ。大きなハードルの一つでもある、服を「捨てられない」に折り合いを付けて行きましょう。「捨てられない」「手放せない」から、「手放せる」人になる考え方(捉え方)を紹介します。
「服を捨てられない」手放せる人になる考え方
客観的に自分を見る
手放すふん切りがつかない時、手っ取り早いのは、それを着て、鏡の前に立ってみることです。もちろん明るい所で。百聞は一見にしかず。「しっくりこない」がわかるはず。サイズの合ってない服、黄ばみや汚れのある服が、あなたにふさわしい服ですか?服より自分のことを、大事にしたいと思いませんか?
同じ物を、同じ価格で、また買いますか?
持っているだけの服を、買った時と同じ価格でまた買いますか?さらに言うと、あなたが今その服につける価格は、他の人がつける価格よりも高くなりがち。手放すという、心理的痛みが価格を釣りあげるから。私たちは、自分の持っている物を特別に感じやすい。100均の物でさえ手放すのに抵抗があり、いいお値段の物なら惜しくなって当然です。
今の自分にとって価値のない物を、いつまで残しておきますか?これからも、服に振り回され続けますか?
収納スペースは四次元ポケットではない
使いやすいクローゼットや洋服ダンスには、余白が必要です。また、収納があると、詰め込みたくなるのも人情。収納を増やす前に、自分にちょうどいい服の量を考えましょう。あっても着ない服には、選ばない理由がきっとある。そんな服に、限りある収納スペースを使わせるのですか?大事な収納スペースには、お家賃が発生していますよ。
買う自由、手放す自由
買う時は自分の都合。だったら、手放す時も、自分の都合でいいはずです。物を大事にしなさい、は大事にとっておきなさいではありません。大事に使ってこそ。ずっと着ていない服との縁は、もう切れているのでは?「手放してもいい」と許可を自分に出してみませんか?
「いつか」は、永遠にやってこない
いつか着るかも、そんな機会は9割やってきません(私調べ)。確かに、手放したことを後悔したというご意見もあろうかと思います。損をした思いが強く残り、ますます手放しにくくなりますよね。損をしたことへの心理的インパクトは大きい。でも、手放すことを、ひいてはクローゼットや今の暮らしを見直すことに、挑戦できずに損してしまうことの方が大きいのではないでしょうか。(今のままでいいですか?)それに皆さん、手放してよかったと思う服の数は、後悔する服より圧倒的に多いはずです。
1枚買ったら1枚手放す
これは、増やさないための鉄板ルール。知ってたけど、実践されてない方も多いのではないでしょうか(かつて私もそうでした)まだの方は、ぜひすぐにお試しください!手放す練習にもなります。
服が大量にある方は、1枚買ったら3枚手放す、もあり。もちろん気持ちが辛くなりすぎない範囲で。買い物の時に意識すると、買い過ぎを防止してくれます。減らすのが難しい方こそ、家に入れるペースを抑えましょう。
捨てなくてもいい
捨てる以外の服を減らす方法なら、前向きに手放しやすくなる方も多いはず。実際に試してみると「ムリなく手放すことができた」「こんなに減らすのが大変だから、うっかり買わないようにしようと思った」など体験談も多数あります。
かつてクローゼットがギチギチだったころ、美品を数点フリマアプリでさばきましたが、息切れし、残りは買取店と古着回収に託しました。なお、フリマも出店経験あり。アプリよりかは一度に多く減らすことができますが、アプリと同じく、手間も時間もかかります。手放したい服が大量にあるなら、買取店でお願いするのが、ラクで一気に片付きます。
あと、寄付や、アパレルメーカーや小売店での下取りに出すのもあり。自分がもう着ない服が困っている人の役に立てたり、必要な物をお得に買えたらラッキーですよね。
タイミングがあえば、xChange(エクスチェンジ、服の交換会)もオススメ。ただし交換会なので、服が減らないかもしれませんが。「ほとんど新品」「まだ着れるのにもったいない服」を、手放すきっかけにはもってこいです。
まとめ
「服を捨てられない」気持ちへの折り合いの付け方を紹介しました。
おしゃれが好きで、服をたくさん買うのにほとんど手放してこなかった方も、クローゼットをリセットするきっかけになると幸いです。どんな服が、どれだけあったら、おしゃれをラクに楽しめるのか。気分も明るくなる、自分の暮らしにあったクローゼット作り、応援しています。
AUTHOR
黒山みちよ
片づけたい!変わりたい!を応援する整理収納アドバイザー。整理収納アドバイザー2級講座は毎月開催(オンライン、大阪)。心理学を活かした手放し方や、自分と向き合うワークショップ・個人セッションも人気。収納スペースも、心も、余白があるとラクになる!余白づくりの大切さを、stand.fmでほぼ毎日配信中。 ◆心理カウンセラー/米国NLP協会:トレードマーク:認定NLPマスタープラクティショナー
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