買いだめした結果、無駄にしてない?整理収納のプロが教える、リスト・アプリ不要のざっくり在庫管理術

 買いだめした結果、無駄にしてない?整理収納のプロが教える、リスト・アプリ不要のざっくり在庫管理術
Photo by Ron Lach on pexels

いつまで続くのか値上げの嵐。生活必需品にも容赦はありません。 どうせ使うし、まとめて買っておけば節約になるかと、買いだめしたくなる気持ちはわかります。ですが、たくさん買いすぎて使い切れずに賞味期限切れだったり、欲しい時に見つけられず買いに行く(そのまま使わず消費期限切れ)、では節約どころかムダ使い。そこで、ムダ買いを出さない、日用品・食品の在庫管理のコツを紹介します。ズボラさん(私)もざっくり在庫管理で、ムダ買いはほぼなくなりました。

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食品にしても、日用品にしても、ついつい持ちすぎてしまう在庫は、誰しも経験があること。災害への備えも考えると、ある程度の備蓄も必要です。しかし、在庫しすぎたことで管理できなくなり、スペースをムダにとったあげく、お金も手間も資源もムダになる。後悔も大きい(泣)とはなりたくないですよね。

在庫管理に正解はあるのか?

暮らし方が人それぞれあるように、在庫管理も人によって合うスタイルは様々です。ただ、思うままに買ってきて、収納に突っ込む無法状態では、ムダ買いがエンドレス。かといって、きちんとリストを作ったりアプリを使ったりと、管理するのは難しそう。(私は絶対できない)そこで、ズボラな私にもできる、ざっくり在庫管理から始めてみるのはいかがでしょうか。

ポイントは、自分の暮らしに合った量を考えるです!

ざっくり在庫管理の掟

①置き場をまとめる

②ひと目でわかる

③重要度×消費ペース×レア度

ざっくり在庫管理の掟
Photo by M-select

①置き場をまとめる

暮らしやすく散らかりにくい置き場所の基本は、使う場所の近く。ただ、欲しい場所に収納スペースがない(足りない)というケースも多い。

実際、洗面所収納に入りきらなかった洗剤予備を、とにかく空いてる収納の隙間に入れて忘れて、結局使えなかった、なんてことはザラにあります。(洗剤としては使えるけど、新しい洗剤の方が良さそうだから使いたくないとか、ライフスタイルや好みが変わって使いたくないとか)まとめて置いておかないと、ムダ買いになりやすいし、管理が本当に大変です。

在庫の置き場所は、キッチンで使うものとそれ以外の、大きく2箇所にまとめると、わかりやすいようです。もちろん洗面所やトイレの近くにそれぞれ設けてもいい。間取りや在庫量、家事動線などに合わせて決めるといいですよ。そうそう、自分だけでなく家族もわかりやすい、というのも忘れずに。(「あれどこ?」の予防線。切実)

なお、まとめて置くにあたり、まずは家にある在庫品たちを集めてみましょう。何がどれだけあるのかを把握します。恐怖に感じる人もいるかもしれませんが、勇気を出してやってみて!期限切れチェックをしたら、自分の暮らしに合った量を考えます。(暮らしに合った量については「③重要度×消費ペース×レア度」で説明します)

②ひと目でわかる

パッとみて、何がどれだけあるかわかるように収納します。買い物へ行く前に在庫置き場を見て、足りない物がすぐにわかれば、ムダ買いはなくなります。

引き出しに入れているのであれば、基本は立てて入れる。棚であれば、前から見た時に何がどれだけあるか、一目瞭然でわかるように。定位置を決めておくことで「ない→補充しよう」がわかりやすくなります。

③重要度×消費ペース×レア度

在庫管理の話なのですが、そもそも管理するのって手間ですよね。めんどくさい。

もしも在庫がゼロだったら。あるいは限りなくゼロに近ければ、管理する手間も時間もかかりません。収納スペースだって大きくとる必要がないし、収納グッズも買わなくていい。

ただ「必要な時にないのは困る」。うん、確かに。食卓に欠かせない物や、お気に入りの物、こだわりのある物、またすぐに手に入らない物だったら、本当に困ります。でも反対に、それほどの物じゃなかったら、どうですか?それでも在庫がないと不安になりますか?

暮らしに欠かせない、重要な物なら、在庫を持つ。そうでなければ、極力減らす。試してみて、やっぱり在庫がもっとある方がいいとか、まだ多いなとか、なくても大丈夫など実感しながら調整していくと、自分の暮らしに合った量になっていきます。

 

いきなりですが、質問です。あなたの家で、ラップ(食品用保存ラップ)1本をどれぐらいの期間で消費するかわかりますか?

ラップ自体のロールの長さも違えば、サイズの異なるラップを2種類以上を使っているお宅もある。髪の毛を染める時に、ラップを大量消費する人もいる。ご家庭によってバラバラでしょう。おおよそでいいので【自分の消費ペース】を知ることでも、ちょうどいい在庫量が見えてきます。

このように快適な暮らしに必要な在庫量は、重要度と消費ペース、さらに買う時の手間(レア度)と深く関わってきます。

例えばうちは、ラップ1本を約2ヶ月で使います。ラップは近所のドラッグストアで、いつも買います。新しいのを使い始めてしばらくは在庫ゼロの状態で、そのうちついでの時に補充します。正直、ラップがないと困るけど、ないならないなりに、保存容器を駆使したり、お皿ごとビニール袋に入れたり?なんとかなる。つまりわが家では、暮らしにそれほど欠かせないとまでは言えないラップの在庫は、0〜1で十分です。

重要度と消費ペース、レア度を考えて、自分にあった在庫数を見直していくと、日用品や食品の在庫管理はグンとラクになります。

その在庫品、あなたの暮らしにどれほど欠かせない物ですか?

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黒山みちよ

黒山みちよ

片づけたい!変わりたい!を応援する整理収納アドバイザー。整理収納アドバイザー2級講座は毎月開催(オンライン、大阪)。心理学を活かした手放し方や、自分と向き合うワークショップ・個人セッションも人気。収納スペースも、心も、余白があるとラクになる!余白づくりの大切さを、stand.fmでほぼ毎日配信中。 ◆心理カウンセラー/米国NLP協会:トレードマーク:認定NLPマスタープラクティショナー



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