54歳のナオミ・ワッツが明かしたセクシャルライフ|性生活を今一番楽しめていると語れる理由は

 54歳のナオミ・ワッツが明かしたセクシャルライフ|性生活を今一番楽しめていると語れる理由は
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長坂陽子
長坂陽子
2023-10-07

2016年に俳優のリーヴ・シュレイバーと離婚したナオミ・ワッツ。今年6月、6年の交際を経て俳優のビリー・クラダップと再婚した。最近出演したイベントで「今もハネムーンフェーズ」とのろけ半分にコメント、彼とのセックスライフについて語った。

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ナオミは現在54歳。50代の女性がセックスについて堂々とマスコミに語るのは、日本に比べてセックスにオープンなアメリカやハリウッドでもよくあることではない。でもナオミはこれまでも女性の性や体にオープンに語ることを後押ししてきた。過去には妊活していた36歳で更年期の症状が出たこと、そのときの精神的身体的なつらさを赤裸々に告白。女性たちが自分の体の変化について語りあう大切さを訴えてきた。今は俳優業の傍ら40代や50代の女性に対話のチャンスを作ろうと活動している。

ナオミは「個人的にはセックスは子どもができる恐れがないときの方が楽しめると思う」とコメント、閉経後の方がセックスが楽しめるようになったと話す。「セックスをしているとき『これは自分のため』と感じられるようになった。自分にもっと自信を持ち、私には経験がある、私は前より賢いと思えるようになった。だから行為の最中『ああ、電気を消してほしいな』と思い続けなくてよくなった」。個人差があることを認めつつも更年期や閉経期の苦しみを乗り越えた今「性的な欲求はこれまでで一番高まっている」とも。

ナオミ・ワッツ
今から20年前、当時34歳のナオミ・ワッツ。photo by Getty Images

閉経期の女性の体の変化に関してナオミが強調していたのは、女性同士で語りあうこと。セックスに関しては相手との対話が重要だと話す。つまり今回は男性も対話の相手に入ってくる。「あなたが今どんなことをくぐり抜けていたとしても、パートナーにそれを正直に打ち明け、本当の意味での会話をすることでセックスに伴う気まずさを取り除ければ、そして何よりもその人がいい人であれば、パートナーはあなたの苦しみに共感してくれるでしょう」。

「正直でいられるのはとてもかっこいいこと。会話がうまく着地し”気まずさを乗り切った、さあ楽しもう”と言えるような状況になれば最高にかっこいいと思う」。日本は50代、60代の女性のセックスレスが多いと言われる国。ナオミがアドバイスしているようなパートナーと体の変化やセックスについて対話することはアメリカ以上に心理的なハードルが高そう。ちなみにこの日のイベントのタイトルは「Unlocking Intimacy: Navigating Passion in Midlife(親密さの解放:中年期の情熱を導く)」。まさに中年期のセックスやパートナーとの関係について話し合うことがテーマだった。このように公の場所で語るチャンスがアメリカの女性をどう変えていくのか、注目したい。

出典:Naomi Watts Says She and Husband Billy Crudup Are Enjoying 'Great Sex' in Their 'Honeymoon Stage'
Naomi Watts Recalls 'Spiraling Out of Control' After Experiencing Menopause Symptoms at 36: 'Not Easy'

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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