【芋の代わりに】美味しく糖質制限するならキクイモ置き換えが◎！管理栄養士が教えるダイエット朝食
糖質オフのカギをにぎる、キクイモの「イヌリン」
キクイモに含まれるイヌリンとは水溶性食物繊維の一種です。キクイモの他、ゴボウやタマネギ、ニンニク、バナナにも多く含まれています。
イヌリンは優しい甘味を持っているのにも関わらず、小腸から吸収されないため血糖値を上昇させづらく、さらには一緒に食べた糖質の吸収を遅らせる優れものです。食後血糖値の急上昇を防ぐことは、肥満ホルモン・インスリンの過剰分泌を減らします。
さらにイヌリンは大腸まで届くと善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を作ります。短鎖脂肪酸は悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の蠕動運動を促すことで毎日のスムーズなお通じをサポートします。また、ミネラルの吸収を高める働きがあるため、代謝アップにもつながります。その他、脂肪燃焼を促す働きもあります。
おすすめの糖質オフ朝食「キクイモの和風ポトフ」
ここまでキクイモのメリットについてお話してきました。では早速、朝食に取り入れてみましょう。おすすめの糖質オフ朝食が具だくさんのポトフです。キクイモが、ポトフにボリューム感を出してくれますよ！
ポトフはフランスの伝統的な家庭料理で野菜や肉を煮込んで作ります。具材の栄養や旨味がたっぷり溶け出たスープごと食べられるため、代謝アップにも最適です。
スープのベースには、定番のコンソメスープの他、和風出汁もおすすめです。この時期でしたら、おでんの残り出汁を再利用すれば、手軽に和風ポトフが作れます。
キクイモの調理
キクイモは表面の泥を洗い流せば皮ごと使えます。大きいサイズであれば一口大にカットしましょう。また、生でも食べることができるキクイモは、ジャガイモよりも素早く火が通ります。キクイモの中央まで串がスッと通れば完成です。シャキシャキ感のあるキクイモが好みであれば、早めに火を止めます。
組み合わせる食材
野菜：ニンジン、キャベツ、ブロッコリー、セロリー、カブ、トマト、レンコン、ゴボウ、ホウレンソウなど… 冷蔵庫に余っている野菜でOKです。
タンパク質源：つみれ、ソーセージ、ベーコン、骨手羽などがおすすめです。冷蔵庫にこのようなストックがないときは写真のような落としたまごで手軽にタンパク質を補いましょう。
キクイモは秋以降から3月ぐらいまで、スーパーの野菜売り場などでも販売されています。
ぜひキクイモが多く出回る今の時期にお試しください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』（かんき出版）がある。
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