ライアン・レイノルズとブレイク・ライブリー夫妻に学ぶ【円満な夫婦関係】を築く秘訣
精神分析医のジョン・ゴットマン博士が円満な夫婦関係の秘訣を分析している。
熱愛が報じられてもすぐに別れてしまうカップルが多いハリウッド。そんな中、2012年に結婚したブレイク・ライブリーとライアン・レイノルズは今もラブラブ。3人の娘をもうけ幸せな家庭を築いている。精神分析医のジョン・ゴットマン博士が円満な夫婦関係の秘訣を、2人の言葉から分析している。
ゴットマン博士が着目したのは2人のスケジュールの立て方。ライアンはあるインタビューでこう語っている。「ブレイクと僕は同時に映画の仕事をしない。ブレイクの作品の準備ができたら僕は遠慮する。僕が映画に出るときにはその逆だ」。ブレイクが映画のロケで家を離れるときにはライアンが育児を担当、ロケで家を離れるときには子どもたちを連れて同行しているそう。ブレイクが撮影している間はライアンが子どもたちの相手をし、その日の仕事が終わったらブレイクが子どもたちと過ごせるようにしているという。
ゴットマン博士はこれは育児を分業し、それぞれの負担を軽くする以上の意味があると語る。このように分担するとやりたい仕事が夫と妻に同時にきてしまった場合、どちらかが譲らなくてはならないことになる。それを長く続けるためには「意味や夢を共有し、感情的に繋がり合うことが必要」と博士。そうでないと自分の夢が蔑ろにされたと感じ協力体制どころか、パートナーシップも破綻してしまう。博士曰く「どんな場合でも口論の中で自分の夢について語ることは難しい。多くの人が言い争いや口喧嘩になったときには客観的に、事実に基づいて正確に話そうと努力するし、そうするように教えられてきた。そうでないと間違っていると指摘され、言い負かされてしまうから」。
でもこれではカップルの関係はうまくいかないというのがゴットマン博士の意見。事実だけではなく「自分の夢や希望も含めて話し合えば、お互いの将来に対するビジョンをうまくすり合わせることができ、妥協する余地が生まれる」。ブレイクとライアンも自分の長期的なキャリアの目標を共有し合い、認め合っているからこそ譲り合えているのだと分析している。「パートナーとお互いの夢や目標についてじっくり話し合うこと。そうすることで相手を感情的にさせたり夢を認めたりできる」。それがあって初めて子育てや家事を分業したり、相手の仕事先に行ったりと具体的なサポートを快く提供することができるのだと博士は語る。
その博士の言葉を裏付けようにブレイクはあるインタビューの中でこう語っている。「嫌なことがあるとライアンに『こんなことがあったんだよ。頭に来た。どうしたらいいと思う?』って自分の気持ちを話すの。彼も同じ。私が最高の相棒であるかのように接してくれる」。ブレイクは自分が女の子の友達や姉たちに話すのと同じようにライアンにもその日起きたことを報告、自分がどう思ったかを話しているという。一方のライアンはネガティブなことを話してもブレイクがそれを聞いてくれると語る。「ブレイクはすべてに対して共感を持って接する。怒りにも憎しみにも思いやりで対応するんだ」。博士はパートナーと話をするときには「シンプルに『それがあなたにとって大切なのがよくわかる」と言うだけでいい」。アドバイスやお説教をするのではなく、相手の話に共感し聞くことが大切だという。
博士曰く「すべての口論に必ず勝者と敗者がいると思ってはいけない」。パートナーと言い争いになった場合、つい勝とうとして頑張ってしまう人もいるのでは? そんな時はブレイクとライアンのパートナーシップに学びたいもの。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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