今蘇る、モロッコ伝統のビューティー。北アフリカの自由の女神をシンボルに冠した注目のコスメとは

「ブランドで採用しているコールドプレスのアルガンオイルは、地元女性たちの協力のもと、1988年にユネスコから自然保護区指定されたモロッコのアルガンフォレストから採取しています。取引をしているのは全て伝統的な農法を営む小規模な農家ばかりですが、全ての製品は100％オーガニックで、人工的な原料や人体に害を及ぼしかねない成分は全く使っていません」と米メディアに語るのはファウンダーのドクター・ミア・レディだ。モロッコ伝統の美容法にずっと魅せられていたという彼女は、その素晴らしさを世界中に広めるべく、遂に自身のブランド「Dehiya Beauty」を立ち上げた。

現代も継承されている美容法は、良いものだから残っているわけで、悪影響を及ぼすものだったらとっくに淘汰されているーそんなシンプルな考え方が導き出したのは、混じり気のない原料ばかりを採用したスーパーシンプルスキンケアだ。

遡ること12世紀、北アフリカで誕生し、現在もかの地で継承されているという伝統のオリーブオイルベースのマルチクレンザーをベースに、現代風の解釈を施したのが「ALIA ARGAN BELDI」だ。抗酸化作用と滋養に富んだ、100％オーガニックのこのアイテムは、コールドプレスのアルガンオイルをはじめ、サンダルウッド、ネロリ、ゼラニウム等のパワフルなハーブエキスを配合。使用後の肌はもっちりとした潤いで満たされる。

続いての注目アイテムがこの「MIHAKKA」。テラコッタにオーガニックコットンから作られた糸で編んだカバーをしたユニークなものだが、平な部分を濡らしてから先のクレンザーをつけて肌に当ててクルクルと回していくと、古い角質がキレイに取れて肌がツルツルに。足のかかとももちろんOKだ。

最後はこの保湿マスク「AYA RESTORATIVE GODDESS MASK」。最近はマスクによる肌荒れに悩む人が日本のみならず世界中で急増している。そこでモロッコ伝統の植物の根のエキスとハーブを配合したこのマスクを気になる部分にオン。マスクの不織布が奪った肌の水分をちゃんと取り戻せて、1日の終わりにリセットできるのは嬉しい。

ビューティービジネスを通じて美しさと健康のみならず、女性の地位やリテラシーの向上に貢献するディハイヤ・ビューティー。機会があれば、ぜひトライしてみて。

ライター／横山正美

ビューティエディター／ライター／翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。

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