海洋プラスチックとヴィーガン素材で作られたフットウェアブランド「オクシアニ」が日本での販売を開始

素材は海洋プラスチックと植物由来（ヴィーガン）

「オクシアニ」は、2017年に設立されたポルトガルのフットウェアブランドです。代表で靴デザイナーのアントニオさんが、子どもたちと海岸沿いを散歩することが好きで出かけていたところ、そこに打ちあげられたプラスチックごみに心を痛めていたそう。そこで、30年以上のフットウェアブランドプロダクトデザイナーとしての経験を活かし、海洋プラスチックごみをサンダルのアウトソール素材としてアップサイクルさせることを思いつきました。さらに、よりサステナブルなものにしようと、各パーツに植物由来の素材を採用しています。
海洋プラスチックには、さまざまな種類のプラスチックが含まれているため分別は困難を極め、さらに分別しても種類が違うプラスチックは解ける温度も違うため、プロダクトを作ること自体が不可能ではないかと思われたこともあったとか。多くのエンジニアたちと試行錯誤し、プラスチックを裁断し、天然ゴムと特別な配合で混ぜ合わせる方法を発見し、ようやくサンダルができ上がったそう。1足のアウトソールにペットボトル換算で約6本分の海洋プラスチックが使われています。

ストラップには、パイナップルが原料の素材ピニャテックスが採用されています。インソールはジュートとコルクというヴィーガン素材です。

世界最大のスポーツ用品見本市ISPOを2019年受賞

今回、日本で初めて店頭販売されることになったオクシアニのサンダルは、2019年、アントニオさんの地球環境保護に対する情熱と高い品質が評価され、世界最大のスポーツ用品見本市ISPOを受賞しています。ISPO AWARDは、世界50か国以上、約2800ものブランドが出展するスポーツ用品の見本市で、商品のコンセプト、デザイン、技術、環境への配慮などの項目の厳正な審査のもと、優れた商品に贈られます。
アントニオさんの並々ならぬ環境への想いが伝わった受賞でもありますね。パプリカ・ブラック・ブラウン・ネイチャー（ホワイト）の4色展開で、足入れしたらジュートの肌触りが心地よさそうです。

日本国内では、阪急うめだ本店8階「イングス」で実際に試すことができます。海に出かけるなら、海にやさしいサンダルで出かけたいですね。

Oxeani（オクシアニ）

販売場所：阪急うめだ本店　8F
営業時間：11：00～19：00（6月12日～当面の間）

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。