柔軟性を上げる呼吸法|前屈ポーズが深まる呼吸イメージは
ヨガの呼吸には、心身をリラックスさせ、柔らかくしなやかな体に整える効果があります。でもポーズによっては、呼吸が乱れたり止まったりすることも。安定した呼吸を続けるためのポイントを知って、心地よい体の解放感を味わって。
前屈系ポーズは背中で呼吸するイメージ
頭を膝につけ、呼吸とともに背中を伸ばす「ジャーヌシールシャーサナ」で学ぼう
「頭を膝につける」という意味のポーズ名のとおり、頭を下げることがポイント。その姿勢で呼吸を繰り返し、脱力しながら少しずつ背中を伸ばし、前屈を深めていきます。
完成形ポーズと呼吸の入れ方
呼吸を入れる場所は背中。吐く息とともに体の力を抜き、完成形はあごを膝につける。
呼吸のためのポイント
1.長座から左脚を曲げて右脚の付け根に当てる。両方のお尻は床につけ、おへそを正面に向けたまま吸う息で背筋を伸ばし、下腹部を少しへこませる。
2.吐く息で、重力に任せて頭を膝に下ろして前屈。10呼吸キープし、反対側も同様に行う。
POINT: 頭を脱力して下げる。曲げた足の裏は、軸足につかなくてもOK。
よくある間違い:頭を上げ、胸を膝に近づける
手で床を手前に引き寄せ、頭を上げて胸を膝につけるように前屈すると、全身が硬直しやすい。
股関節を脱力し、 頭の重さにゆだねる「バッダコナーサナ」で学ぼう
股関節を調整する代表的なポーズ。ただし、股関節に痛みを感じながらキープするのは本末転倒。呼吸とともに股関節の力みをとり、頭の重さを利用して前傾して。
完成形と呼吸の入れ方
背中に呼吸を入れ、ゆっくり頭を下ろしながら上体を前へ倒す。額を床につけて完成。
呼吸のためのポイント
1.足裏を合わせて座り、 脚の付け根を軽くゆらして。吐く息とともに余分な力を抜いていく。
2.吸う息で背筋を真っすぐ伸ばし、下腹部を少しへこませて、肛門を軽く閉じて引き上げる。
3.吐く息で頭~首の力を抜き、頭頂を下へ。頭の重さにゆだね前屈し、10呼吸キープ
POINT: 頭から水がポタポタ落ちるイメージで脱力。背筋は真っすぐに伸ばす。
よくある間違い:股関節に余計な力を入れる
股関節を力まかせに開いて、つま先を引き寄せながら前屈。肩がすくみ、呼吸しにくい状態に。
吉川めいさんからアドバイス「呼吸ができない原因を考えることが大事」
呼吸が続かなければ、体のどこかに力みがないか確認を。その場合は呼吸ができるところまでポーズを緩めて。
教えてくれたのは…吉川めい先生
アシュタンガヨガの創設者スリ・K・パタビ・ジョイス氏に師事。日本人女性初のアシュタンガヨガの正式指導資格を取得。アディダス契約ヨガトレーナー。東京・表参道でコンセプトスタジオ「veda」を主宰。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く