カルシウム不足を防ぐ!朝の「味噌汁」に入れたい乾物4選|管理栄養士が解説
カルシウムというと、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、身近な乾物にもカルシウムを多く含むものがあるんです。朝はご飯と味噌汁という方なら、味噌汁の具に乾物を取り入れてみませんか。保存がきき、使いたい分だけ取り出せるので、朝の調理にも便利です。今回は、朝の味噌汁に取り入れたい乾物と、それらを組み合わせた味噌汁をご紹介します。
カルシウムの1日の推奨量
カルシウムは、骨や歯をつくるほか、筋肉や神経の働きにも関わっています。
30〜64歳の1日当たりの推奨量は、女性650mg、男性750mgです。
普通牛乳には、100g当たり110mgのカルシウムが含まれています。今回紹介する乾物は、同じ100gで比べると、いずれも牛乳より多くのカルシウムを含みます。
ただし、乾物を一度に使う量は数g程度です。この後は、実際に使いやすい5g当たりの量でご紹介します。
また、摂ったカルシウムの吸収を助けるのがビタミンDです。乾物を使った味噌汁に加えて、魚などのビタミンDを含む食品も、日々の食事に取り入れたいですね。
味噌汁におすすめの乾物
切り干し大根
切り干し大根には、乾燥した状態で100g当たり500mgのカルシウムが含まれています。味噌汁1人分に5g使うと、25mgのカルシウムと約1.1gの食物繊維を補えます。
水で戻すと重量が約4〜5倍になるので、味噌汁に入れる量としては5g~7g程度がおすすめです。長いものはキッチンばさみで短く切っておくと、ほかの具と一緒にすくいやすくなります。
桜えび
桜えびの素干しには、100g当たり2,000mgのカルシウムが含まれています。5g使うと100mgを補え、少量でもカルシウムを摂りやすいのが特徴です。
高野豆腐
高野豆腐には、乾燥した状態で100g当たり630mgのカルシウムが含まれています。
5g使うと、約32mgのカルシウムと約2.5gのたんぱく質を補えます。
煮干し
かたくちいわしの煮干しには、100g当たり2,200mgのカルシウムが含まれています。5gで110mgを補えますが、これは煮干しそのものを食べた場合の量です。
だしを取った後も、煮干しにカルシウムの約8割が残っていたという研究報告があるので、細かく砕いて味噌汁に加え、具として一緒に食べるのがおすすめです。
乾物と小松菜の具だくさん味噌汁
【材料(1人分)】
- 切り干し大根(乾燥) 5g
- 桜えび(素干し) 5g
- 煮干し(かたくちいわし) 3g
- 小松菜(株元を除く) 30g
- 水 180mL
- 味噌 8g
【作り方】
- 切り干し大根は水で洗い、キッチンばさみで食べやすい長さに切ります。
- 小松菜は2〜3cm幅に切り、茎と葉に分けます。煮干しは丸ごと細かく砕きます。
- 鍋に水、切り干し大根、桜えび、煮干しを入れ、切り干し大根がやわらかくなるまで煮ます。切り干し大根が水を吸うため、汁の量を見ながら水を足します。
- 小松菜の茎、葉の順に加えて火を通し、火を止めて味噌を溶きます。煮干しも取り除かずに食べます。
実際に作ってみると、桜えびの風味に加え、具材それぞれの食感も楽しめる味噌汁になりました。
また、カルシウムだけでなく、たんぱく質も補えるので、ご飯と合わせる朝食の汁物にぴったりだと感じました。
【栄養価(1人分)】
- エネルギー:約56kcal
- たんぱく質:約7.1g
- 脂質:約1.0g
- 炭水化物:約6.0g
- 食物繊維:約2.0g
- カルシウム:約250mg
- 食塩相当量:約1.3g
- ビタミンD:約0.5μg
まとめ
牛乳を飲む習慣がない方も、いつもの味噌汁なら乾物を取り入れやすいのではないでしょうか。桜えびや煮干しはカルシウムを補えるだけでなく、味噌汁の風味にもなります。
今回のように数種類を組み合わせても、普段の豆腐やわかめの味噌汁に一つ加えてもよいですね。
好みの具材に合わせて、朝の味噌汁でカルシウムを補ってみませんか。
≪参考文献≫
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
田中知恵・飯盛和代「出し汁に用いた食品中に残存する無機成分」
NIH Office of Dietary Supplements「Vitamin D – Health Professional Fact Sheet」
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