梨の「皮」、むいて捨ててない?果肉よりポリフェノールが多いって知ってた?
シャリシャリとした食感と、みずみずしい甘さが魅力の梨。秋になると、スーパーでもよく見かける身近な果物ですね。 梨は水分が多いことで知られていますが、カリウムや食物繊維、ポリフェノールも含まれています。今回は、梨に含まれる主な栄養素と、栄養をできるだけ無駄なくとる食べ方を管理栄養士が解説します。
梨に含まれる主な栄養素
水分
日本なしは約88%が水分を占めています。みずみずしく、水分補給にも役立つ果物です。
カリウム
日本なしには、可食部100gあたり140mgのカリウムが含まれています。
カリウムは、ナトリウムの体外への排出を促し、体内の水分バランスを保つ働きに関わるミネラルです。また、神経や筋肉が正常に働くためにも必要です。
食物繊維
日本なしには、可食部100gあたり0.9gの食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は0.2g、不溶性食物繊維は0.7gと、不溶性食物繊維のほうが多く含まれています。
不溶性食物繊維は、便のかさを増やして排便を促す働きがあります。食物繊維は腸内細菌にも利用されるため、腸内環境を整えるうえでも意識してとりたい栄養素です。
ポリフェノール
梨には、植物がつくり出す成分のひとつであるポリフェノールも含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、体内で増えすぎた活性酸素の働きを抑える作用があります。
梨のポリフェノールを無駄なくとるために注目したいのが、普段はむいてしまうことも多い「皮」です。
梨は皮ごと食べるのがおすすめ
日本なしの「幸水」と「豊水」を調べた研究では、成熟した果実でも、同じ重さで比べると、総ポリフェノールの含有量は果肉より果皮のほうが多いことが報告されています。
梨の皮をむくと、皮に含まれるポリフェノールも一緒に取り除くことになります。そのため、ポリフェノールをできるだけ無駄なくとりたい場合は、皮ごと食べるのがおすすめです。
皮ごと食べるときのポイント
流水でよく洗う
皮ごと食べる場合は、流水で表面をよく洗ってから食べましょう。
薄切りにする
皮のかたさが気になる場合は、薄切りにすると食べやすくなります。いつものようにくし形に切る前に、まずは一部を薄く切って試してみるのもよいでしょう。
実際に皮ごと食べてみると、薄切りにすることで皮のかたさが気になりにくく、梨のシャキシャキとした食感を楽しめました。
まとめ
梨には、水分だけでなく、カリウムや食物繊維、ポリフェノールも含まれています。特に、皮には果肉より多くのポリフェノールが含まれると報告されています。ポリフェノールをはじめ、梨の栄養をできるだけ無駄なくとりたい場合は、皮ごと食べるのがおすすめです。
皮のかたさが気になる場合は薄切りにするなど、食べやすい切り方を工夫しながら、旬の梨をおいしく楽しみましょう。
※水分・カリウム・食物繊維の成分値は、皮と芯を除いた可食部100gあたりです。
【参考文献】
・食品成分データベース
・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
・厚生労働省「健康日本21アクション支援システム:カリウム」
・厚生労働省「健康日本21アクション支援システム:食物繊維」
・菅原哲也・五十嵐喜治「日本ナシ果実のポリフェノールおよびラジカル消去活性の熟度による変化」日本食品科学工学会誌、2013年
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く







