新米がおいしくて「ごはんが止まらない…」食べ過ぎを防ぐ4つの方法|管理栄養士が解説
秋は実りの季節。収穫されたばかりの新米は、ふっくらと炊き上がり、もっちりとした食感や豊かな香りが楽しめます。 「食欲の秋」ともいわれるように、秋は新米をはじめ、きのこ、魚、いも類、果物など、おいしい食材が豊富な季節です。ついついごはんが進み、「気づいたら食べ過ぎていた」という方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、新米の定義や特徴を紹介するとともに、ごはんをおいしく楽しみながら食べ過ぎを防ぐ方法を、管理栄養士が解説します。
新米とは?
「新米」と聞くと、収穫されたばかりのお米をイメージする方も多いのではないでしょうか。
食品表示基準では、「新米」と表示できるのは、原料玄米が生産された年の12月31日までに、容器包装に入れられた玄米、または精白されて容器包装に入れられた精米とされています。
つまり、単純に「その年に収穫されたお米」というだけではなく、一定の条件を満たしたものが「新米」と表示されます。
秋から冬にかけては、新米が店頭に並ぶ時期。炊きたては新米ならではの味わいを楽しめます。
新米の特徴
水分を多く含み、ふっくら炊き上がる
新米は、収穫後の時間が比較的短いお米です。新米のおいしさの特徴の一つが、炊飯したときのふっくらとした食感。
米自体に水分を多く含むので、米の状態に合わせて水加減を調整することも、おいしく炊き上げるポイントです。
香りや風味を楽しめる
新米は、炊き上がったときの香りや風味も魅力です。
炊飯器のふたを開けたときに広がるごはんの香りや、炊きたてならではの食感は、新米の季節だからこそ楽しめるもの。シンプルに白ごはんだけでも、おいしく感じられるでしょう。
おいしく感じるからこそ、食べ過ぎに注意
新米そのものが特別に「太りやすい食品」というわけではありません。
ごはんは主食としてエネルギーや炭水化物を補給する大切な食品ですが、おいしくて食が進み、必要以上に量を食べれば、エネルギーの摂り過ぎにつながることがあります。
新米を楽しむときは、量を極端に制限するのではなく、食事全体のバランスを意識することが大切です。
ごはんを食べ過ぎるとどうなる?
エネルギーの摂り過ぎにつながる
ごはんは、私たちの体を動かすエネルギー源となる重要な食品です。しかし、必要以上に食べれば、1日のエネルギー摂取量が消費量を上回り、体重増加につながる可能性があります。
特に、新米がおいしいからといって、おかわりを何度もしたり、おかずを食べながらごはんの量も増えたりすると、気づかないうちに食べる量が多くなってしまうことがあります。
「ごはんを食べない」のではなく、「自分にとって適量を食べる」ことを意識しましょう。
血糖値が上がりやすくなる
ごはんに含まれる主な栄養素は炭水化物です。炭水化物に含まれる糖質は、体内で消化・吸収されると血糖値を上昇させます。
白米は、玄米などと比較するとGI(グリセミック・インデックス)が高い食品とされています。GIとは、食品に含まれる炭水化物を食べた後の血糖値の上がりやすさを示す指標です。これは一緒に食べるおかずなど食品の組み合わせによって変化しますが、単品で白米を食べすぎると、血糖値の急上昇に繋がる可能性があります。
新米の食べ過ぎを防ぐ方法
1.よく噛んで、ゆっくり食べる
食事は、できるだけゆっくり、よく噛んで食べましょう。
早食いをすると、満腹感を得る前におかわりをしたり、食べる量が増えやすくなります。
一口ごとにしっかり噛むほか、具材を少し大きめに切ったり、きのこや根菜など歯ごたえのある食材を取り入れたりするのもおすすめです。
一口ずつ味わいながら食べることを意識すると、無理なく実践できます。
2.ごはんだけで食事を済ませない
食べ過ぎを防ぐためには、ごはんの量だけを減らすのではなく、食事全体のバランスを整えることも大切です。
ごはんなどの「主食」に加えて、肉・魚・卵・大豆製品などの「主菜」、野菜・きのこ・海藻などの「副菜」を組み合わせましょう。
ごはんだけで食事を済ませると、炭水化物に偏った食事になりやすくなります。
3.野菜やきのこなどを取り入れる
食事の際には、野菜やきのこなどの食物繊維を含む食品を取り入れましょう。
食物繊維は、糖質とは異なり小腸で消化されにくい成分で、血糖値の急激な上昇を抑える働きが期待されています。野菜だけでなく、きのこ、海藻、豆類などにも豊富に含まれています。
また、食べる順番については、野菜など食物繊維が豊富な食材を先に食べてからごはんを食べることで、食後血糖値の上昇が緩やかになる可能性が報告されています。
4.茶碗のサイズを見直す
「普段からごはんを食べ過ぎているかも」と感じている方は、茶碗のサイズを見直してみるのも一つの方法です。
大きな茶碗に少量だけ盛るよりも、適度な大きさの茶碗にいつもの量を盛るほうが、「きちんと一杯食べた」という満足感を得やすくなります。
新米の季節をおいしく楽しもう
新米は、ふっくらとした食感や豊かな香りなど、秋ならではのおいしさを楽しめる食材です。
「食べ過ぎないように」と新米を我慢する必要はありません。
ごはんの量だけを気にするのではなく、
- よく噛んでゆっくり食べる
- 主食・主菜・副菜を組み合わせる
- 野菜やきのこなどの食物繊維を取り入れる
- 茶碗のサイズや盛り付け量を見直す
など、食事全体を工夫してみましょう。
新米のおいしさを味わいながら、自分にとっての適量を見つけることが、食べ過ぎを防ぐポイントです。
〈参考文献〉
・農林水産省
・健康日本21アクション支援システム
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