【パプリカ】選ぶときに迷う…「赤」と「黄色」栄養価が高いのはどっち?管理栄養士が解説
鮮やかな色が特徴的なパプリカ。ピーマンの仲間ですが、色によって味や栄養価に違いがあることをご存じでしょうか?今回は、「赤」と「黄」どちらのパプリカがより栄養面で優れているのかを管理栄養士が解説します。
ピーマンとパプリカの違いとは?
そもそもピーマンとパプリカは何が違うのでしょうか?パプリカもピーマンと同じ仲間ではありますが、100g以上の大型で肉厚のピーマンがパプリカと定義されている様です。色は代表的な赤、黄色、オレンジの他に白、紫、黒など珍しい色もあります。ピーマンのように青臭さや苦みはなく、甘くてジューシーな食感が特徴です。生でも食べられるのでサラダなどにも向いています。
パプリカの栄養価
パプリカはピーマンと比べるとビタミンC、カロテンを豊富に含むのが特長です。ビタミンCはピーマンの約2倍、カロテンは約7倍多く含まれており抗酸化作用が期待されます。油と合わせて調理するとカロテンの吸収率が高まるので。炒め物やオイルを使ったマリネなどもおすすめです。
ピーマンとパプリカ100g当たりの栄養価の比較
【青ピーマン】
カルシウム 11mg/βカロテン 400μg/ビタミンK 20μg/ビタミンB2 0.03mg/ビタミンB6 0.19mg/葉酸 26μg/ビタミンC 76mg
カルシウムやビタミンKがパプリカよりも豊富に含まれています。
【赤パプリカ】
カルシウム 7mg/βカロテン 940μg/ビタミンK 7μg/ビタミンB2 0.14mg/ビタミンB6 0.37mg/葉酸 68μg/ビタミンC 170mg
βカロテン、ビタミンB群、ビタミンCが豊富に含まれています。
【黄パプリカ】
カルシウム 8mg/βカロテン 160μg/ビタミンK 3μg/ビタミンB2 0.03mg/ビタミンB6 0.26mg/葉酸 54μg/ビタミンC 150mg
ビタミンCは豊富に含まれていますがカロテンの含有量は控えめです。
栄養価が高いのは赤パプリカ!
以上の結果から見ると赤ピーマンが黄色より全体的に栄養価で優れていると言えます。ビタミンCは赤も黄色もほぼ同量ですが、カロテンの量は赤パプリカが約6倍多く含まれています。また赤パプリカ特有の成分として、赤色の色素成分を構成する「カプサンチン」と呼ばれる成分が含まれています。強い抗酸化作用を持ち、βカロテンと合わせて生活習慣病の予防や肌の老化を防止に役立ちます。
食べやすさで選ぶなら黄色パプリカもおすすめ
黄色パプリカは赤パプリカより栄養価が低いですが、赤パプリカより甘みが強く、クセがないため食べやすい点が特長です。ビタミンCもピーマンの約2倍多く含まれているので、彩りや食べやすさを選ぶなら黄色パプリカがおすすめです。
まとめ
栄養価の面では赤パプリカが優れていますが、黄色パプリカは甘みが強く、食べやすさが魅力です。用途や好みに応じて使い分けることで、自分にとってより良い選択ができます。毎日の食事に上手に取り入れて、健康的な食生活を目指しましょう。
【参考文献】
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