心から体に働きかける食事|”チル”な「ジャパニーズ・ムードフード」とは?

 心から体に働きかける食事|”チル”な「ジャパニーズ・ムードフード」とは?
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松田 真紀
松田 真紀
2025-04-22

ムードフードとは文字通り「ムード」と「フード」を掛け合わせた造語。自然環境変化、社会情勢、激しく移りゆく環境のなかで自分の心をまもることが健康につながる時代になりました。脳と腸は繋がっている…脳機能を活性化させる「ブレインフード」からさらに進化して、クローズアップされているのが「ムードフード」。「なんとなく食べると落ち着く」そんな食べ物ありませんか?近年、若者を中心に見直されている日本食の中には、単に食べ慣れているからというだけでなく、実は栄養学的な根拠がありました。

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ムードフードとは・

近年、世界的に注目度が高まり、日本でも注目されている「ムードフード」。

「ムードフード」とは、食べることでストレスを緩和し、気持ちを変えたり整えたりできる食べ物や飲み物を指す造語。ストレスの緩和やリラックスなどの感情に働きかけ成分が含まれてるもので、科学的な立証も数多くみられます。薬ではなく、毎日の身近な食で、楽しみながら実践できることがメリット。

注目は睡眠の質まで向上する「GABA」

ムードフードは、決して特別なことではなく、すでに生活の中に取り入れられている食習慣。最もわかりやすいのが「お茶習慣」でしょう。

日本なら緑茶。イギリスの紅茶。これらにはテアニンやカテキンなどの「ポリフェノール」の働きで、鎮静効果やリラックスを促します。

そして今、注目されているのが、強いストレス緩和効果を発揮し、「睡眠の質を向上」までが認められている「GABA」を含む食材です。

それは「睡眠」が現代人の抱える深い深い悩みのひとつであり、心と体の健康にとって最重要ファクターの一つという事がわかってきているからです。

若い世代がお手本!”ジャパニーズ・ムードフード”とは

このGABAが含まれているのが、日本ではお馴染みの「発芽玄米」「糠漬け」」「味噌汁」。

そして、これらはz世代を中心にした若者ムーブメントと重なります。「おにぎり屋」「豚汁専門店」「マイ糠床」。実はこれらはGABAが含まれたメニューばかりです。

この世代では「チルい」という言葉があり、『ゆっくりとくつろぐ』『まったりと過ごす』の意味で使われる言葉。

落ち着いた雰囲気を楽しんだり、ゆっくりと流れる時間を堪能したりするシーンでも使われているよう。 チルという言葉には、「1人の時間を大切にしたい」という思いが反映されています。

全世界的にも日本の10代は苦しんでいます。生涯の中でも不安やストレスを感じやすく多感な時期。自然と「チルいムードフード」をチョイスして自分を大切にしているのかもしれません。きっと

大人にこそチル!”ジャパニーズ・ムードフード”でストレスケアを

ストレスマネジメントが必要は大人こそ、ジャパニーズムードフードを取り入れて。毎日の食こそ、自分を大切にする時間かもしれません。

発芽玄米

発芽玄米がストレスに対して抵抗力を有し、うつ様症状になりにくいことや、脳内のセロトニン量を増やす可能性があることが報告されています。心理テストで感情程度を表す総合感情障害度(TMD)も、低減させるとの報告もあり。

イライラしている時のおやつに発芽玄米の小さいおむすびはお勧め!

玄米を水分に浸して発芽させる事で米のアレルゲンを減少させ、負担を軽減するので、玄米でお腹が張る方には比較的向いています。

味噌

GABAを含む味噌を発酵させることでさらにその量とパワーをアップさせたのが味噌。味噌汁の香りを嗅ぐとホッとする。。なんて経験ありませんか?これは偶然ではなく、GABAの働きによるものです。味噌の麹の香りにもリラックス効果があります。胃腸を温めるので、特に女性はストレス緩和効果がアップします。

糠漬け

無印良品などのジップロック式タイプが発売され、ぐっと身近になった糠漬け。

米の玄米部分を発酵させた米糠もGABAの宝庫。糠そのものを食べなくても、糠漬けにすることで、このGABAを漬け野菜が吸収してくれます。にんじんなど色の濃い野菜に含まれるポリフェノールも精神を沈静させる効果があるので、最強クラスのムードフード!

 

いかがでしたか?毎日の食こそ、自分を大切にする時間かもしれません。

身近なムードフードで、ちょっとまったり。自分を大切にする「チルな食」を楽しんでみてください。

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