朝食のトースト、そのまま食べたら損!「トースト」に足すだけで老化を防げる食材とは?栄養士が解説
朝はパン派という方もいるでしょう。トーストは焼くだけで準備が整いますが、ほかの食材をプラスできれば食事のバランスがぐんと良くなります。また、食べ物のもつさまざまなパワーに頼ることで、エイジングケアを楽しんでみましょう。本記事では「朝はとにかく忙しい」「できればコンロは使いたくない」という方でも取り入れやすい、トーストのトッピングをセレクトしました。朝食をしっかり食べ、晴ればれとした気持ちで1日をスタートしましょう。
エイジングケア(老化対策)の栄養ポイント
エイジングケアに重要なポイントが「抗酸化」です。人間は誰しも加齢によって抗酸化作用が低下して活性酸素が増加し、細胞の老化が進んでいきます。体内の活性酸素のはたらきを抑えてくれるのが「抗酸化物質」です。抗酸化物質の栄養素には、ビタミンやミネラルのほか、ポリフェノールやカロテノイドなどがあります。
①ナッツ&はちみつ
1つめに紹介するトーストのおすすめトッピングは、ナッツ&はちみつです。ナッツ類に豊富に含まれるビタミンEには強い抗酸化作用があります。また、はちみつの栄養価の高さは昔からよく知られていますが、ポリフェノールも含まれています。ナッツのはちみつ漬けになっている商品もありますが、ミックスナッツにはちみつをかけるだけでもOKです。一方でナッツ類は脂質も豊富なことから、食べ過ぎには注意しましょう。
②トマト&オリーブオイル
トマトにはリコピンやβ-カロテンといった抗酸化作用をもつカロテノイドが含まれています。オリーブオイルもナッツ同様ビタミンEを豊富に含むため、トマトとオリーブオイルは美味しさの相性が良いだけでなく、エイジングケアに向く組み合わせといえます。フレッシュのトマトはもちろん、パンと一緒に焼き上げてもおいしくいただけます。ブラックペッパーや少量の塩、粉チーズなどをかけてアレンジするのもおすすめです。
③海苔&チーズ
海苔にはエイジングケアと健康づくりに不可欠な、ビタミンやミネラルも含まれています。海苔には鉄とビタミンCが含まれており、吸収率の低い鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップするといわれているため、効率的な食材です。チーズもあわせればたんぱく質食材もまとめて補給できます。
朝ごはんプラスアルファのコツ
これまでエイジングケアに向くトーストのトッピングを紹介しましたが、トーストにたんぱく質食材もプラスできれば理想的です。朝はとにかく忙しく時間がないという方は、豆乳やヨーグルトを用意するだけでもOKです。朝食をしっかり食べることでエネルギーをチャージし、1日を元気に過ごしましょう。
〈参考文献〉
・公益財団法人長寿科学振興財団|健康ヘルスネット|ビタミンEの働きと1日の摂取量
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
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