【精神科医が解説】刺激を求めながらも繊細で傷つきやすい「HSS型HSP」とは？特徴と対処法

こんにちは！精神科医しょうです。HSP(非常に繊細な人)の中には、HSS型HSPと呼ばれる人たちがいます。HSSは「High Sensation Seeking」の略で一言でいうと刺激追求型というという意味です。そのためHSS型HSPは「刺激を求めながらも、繊細で刺激を受けやすいという両方の面を併せ持った人たち」の事です。

今日はそんなHSS型HSPについて

1 HSS型HSPの特徴
2 HSS型HSPが抱えやすい悩み
3 HSS型HSPさんの気持ちが楽になるためのアドバイス

この3つのポイントに絞ってお話していきたいと思います。

1 HSS型HSPの特徴

冒頭にもお話しましたがHSS型HSPとは刺激を求めながらも、繊細で刺激を受けやすいという両方の面を合わせ持った人たちの事です。例えば、HSS型HSPの特徴として次の５つがあげられます。

①高感受性：外界からの刺激に非常に敏感
②活発でエネルギッシュな性格：アウトドア活動、旅行などのアクティビティを好む傾向
③冒険心や探究心：新しいことに挑戦することを楽しむ傾向がある
④社交性や外交的な能力：社交性が高く、人とのコミュニケーションや人間関係を重視する傾向がある
⑤自由奔放：束縛されることを嫌い、自由で自分のペースで生きることを好む

このようにHSS型HSPさんは繊細でありながら、刺激的で行動的な面を持ち合わせているんですね。そしてこの両方の面を持ち合わせているがゆえに、次のような悩みを抱えやすいです。

2 HSS型HSPが抱えやすい悩み

①矛盾した行動に疲れる

HSS型HSPさんを表す表現の1つとして、アクセルを踏みながらブレーキを押している人と言われる事があります。これは「刺激に敏感であり疲れやすいのに、刺激を求めて行動してしまう」そんな矛盾した行動をとってしまう事があるためなんですね。そのため、「疲れているのにさらに刺激を受けて疲れ果ててしまう」そんな自分の矛盾した行動に悩んでしまうHSS型HSPさんも多いです。

②周囲からの理解されづらい

「周囲からの理解をされづらい」というのも、HSS型HSPさんが抱えやすい悩みだと言えます。

なぜなら周囲の人にとっては、

「どうして、繊細っていているのにそんなに活動的なの？」
「疲れたなら、無理をせずに休めばいいじゃない？」

といったように、HSS型HSPさんの矛盾した行動がどうしても理解できないという場合があるからなんです。こういったことから周囲の理解を得られず、一人悩んでしまうというHSS型HSPさんもいます。

3 HSS型HSPさんの気持ちが楽になるためのアドバイス

ではそんな悩みが少しでも楽になるようなアドバイスを1つだけ贈りますね。それは、「HSS型HSPである自分の自己理解を深める事」です。そうすることで「私は疲れてても、刺激を求めてしまいがちだから、早めに休息やリフレッシュをしておこう..！」とアクセルを踏む前にブレーキをかけ、自分を守る事ができるはずです。

また自己理解が深まると周囲にも「なかなか理解が難しいかもしれないけど、どうしても矛盾したような行動をとってしまう事があるんだ...」と正確に自分の事について伝えることができます。すると、周りの人も「本人の自覚が合っても、そういう行動をとってしまうんだな...」と何も事情をしらないよりは、理解をしてくれやすくなるはずです。もちろん無理やり相手に理解を押し付けてはいけません。あくまで「できれば理解をしてもらえると嬉しい」ぐらいの気持ちを持つ事が大切です。

まとめ

今日は簡単にですがHSS型HSPについて解説させて頂きました。HSS型HSPさんはどうしても疲れやすかったり悩みを抱えてしまいがちです。どうか一人で苦しまず悩みの相談や共有を行って、自分を守ってあげてくださいね。