12月のビューティ通信:冬の夜長のセルフケアで、じっくり自分と向き合う贅沢な時間を。
寒さと乾燥が気になる今の季節。そんな冬の長い夜には、自分自身を丁寧にケアしてあげたいもの。そこで今回は、心と肌をじっくり癒してくれる秀逸アイテムたちに注目。
「若く見えると言われれば、たとえ体に悪くてもジャンクフードでも何でも食べるつもり。けれど化粧品に関しては、どんなに他人から勧められても、自分の肌にのせるものだから妥協したくないし、責任を持ちたいと思っていました」。
NYタイムズ誌のインタビューでこう語ったキム・カーダシアンは、現在41歳。これまでKKW beautyやフレグランスなどをローンチし、妹のカイリー・ジェンナーとともにビューティ業界に旋風を巻き起こしてきた“クイーン”でもある。そんな彼女が、2022年6月にまた新たなブランド「SKKN by Kim」をローンチし、現在アメリカで注目を集めている。今回の新ブランドは、昨今1つで何役もこなすマルチタスキングなアイテムが人気の最中、じっくり自分の肌と向き合うための9ステップのスキンケアルーティンをベースとしているのが特徴だ。また、彼女が採算度外視でこだわり抜いたという珠玉の成分たちも魅力の一部でもある。
「本当に良いものを作るため、どうしても必要だと思う成分だけを追求しました。他と比べて云々というのではなく、ただ私自身が納得してみなさんに使っていただけるものを作りたいと思ったのです」。
そこで今回は、彼女の新ブランドのように冬の夜長に自分の肌とじっくり向き合うための秀逸アイテムたちをセレクト。寒さと乾燥に負けない潤い肌をキープするためにも、こだわりが光るコスメで優しくいたわってあげよう。
SKINCARE : いつも酷使している目元、口元を、じっくり集中ケア。
BARTH/バスタイムからスリープタイムまで。夜のビューティルーティンのマストハブ。
BARTH、といえば中性重炭酸入浴剤でお馴染みだが、“睡眠美容”にいち早く着目したブランドでもある。そんな同ブランドから、新たに睡眠中のパーツ集中ケアアイテムが加わった。「プレミアムアイクリーム」は、ビタミンKや3種のペプチド等33種類もの美容成分を贅沢に配合し、こっくり濃厚なテクスチャーで睡眠中の目元の肌にハリとみずみずしさをもたらしてくれるアイテム。一方「プレミアムハンドクリーム」は、ツボクサエキス等7種類の植物エキスと、スクワラン等の7種の植物性オイルが、睡眠中の手元に潤いをたっぷり補給。ラベンダーとベルガモット等のアロマブレンドの芳香も、五感を優しく癒し、快眠へと導いてくれる。良質な睡眠こそ最高の美容液。それを体現する秀逸アイテムだ。
THREE/ゆっくり呼吸、じっくりマッサージで目元と口元にしなやかなハリが。
日中酷使されている目元や口元も、夜にはしっかり緊張から解きほぐしてあげたいもの。そこで使いたいのが、その両方にアプローチするTHREEの「バランシング コンデンスト クリーム」だ。目元の過度な緊張や口元の緩みは、どちらも筋力低下や血行不良の原因となり、放置しておけないもの。そこで、夜のルーティンとして、このクリームを使って目まわりを囲む筋肉 “眼輪筋” と、こめかみ付近の“咀嚼筋群”周辺を優しくマッサージして。ジンジャー油やジンセンエキス等を配合した濃密なクリームが肌に溶け込むように馴染んでハリと潤いをもたらすと同時に、フランキンセンスやマジョラムら厳選精油の芳香が五感を優しく解してくれる。
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー/自然由来美容のパイオニアが贈る、アイケアの切り札。
着色料・保存料等の化学物質を一切使用せず、天然由来成分のチカラのみを肌にダイレクトに届けるビュリーから、使い勝手の良いロールオンタイプのアイセラムをピックアップ。スィートアーモンド、アボカド、プラム、シーバックソーン等の植物オイル、そして植物抽出液やエッセンシャルオイルの贅沢なブレンドシナジーが、ちりめんジワなど気になる目元の肌悩みに働きかけ、フレッシュな印象をもたらしてくれる。ドライな質感もユニークなオールスキンタイプ(敏感肌を含む)だから、今日からビューティルーティンにプラスして。
SKINCARE : ツヤも潤いも。一つで何役もこなすハイパフォーマンスアイテム。
NUXE/保湿・クレンジング・マスクの3役を、この1本で。
ニュクスの代名詞「プロディジュー オイル」発売後の1999年にリリースされた革新的保湿ケア「クレームフレッシュ」から20年以上を経た今秋登場した「クレームフレッシュ ハイドレーション クリーム」。ビューティシーンのトレンドであるクリーン処方に加え、多忙な現代人のニーズに合わせ、1本で3役を兼ねたマルチタスクなこのアイテムは、そのまま塗布して保湿クリームに、厚めに塗布すればふっくら艶やかなプランピングマスクに、さらにコットンや指でマッサージしながらメイク落としにも応用可能。スイートアーモンド由来の独自ボタニカルミルクと、植物由来の紅藻エキス等の相乗効果で、使うほどにふっくら乾燥知らずの肌へと導いてくれる。
ザ・プロダクト/冬の表情にみずみずしさとインパクトをプラスする、マルチカラーバーム。
ブルーカモミールやラベンダー等の天然由来成分に加え、肌に溶け込むように馴染むオーガニックシアバターがしっとりつややかな目元を演出するザ・プロダクトの人気アイテム「ナチュラルグロウカラー」から、この冬注目の新色がお目見え。植物とミネラルベースのナチュラルで美しい発色に加え、欲しいところにツヤやラメ感を仕込むことができるから、アイシャドウとしてはもちろん、チークやリップとしてもマルチに活躍してくれるマストハブだ。ファッションや気分に合わせて使いこなして。
SUNSCREEN : 美容液レベルのハイパフォーマンスなサンスクリーンで、日中の冬の素肌をガード。
タッチャ /つけた日は、「肌がキレイ」と言われるサンスクリーン。
日本を愛してやまない創業者のヴィッキー・ツァイが手掛けるブランド「タッチャ 」の「ポア サンスクリーン」は、使用した日は高確率で“肌がキレイだけど、何を使っているの?”と聞かれるアイテムだ。ヴィッキーが芸妓さんの美しい白肌を仕上げる“おしろい“にインスパイアされて開発したこのサンスクリーンは、“ポア”(毛穴)と謳っているだけあって、全く白浮きすることなく、毛穴の目立たないなめらかでみずみずしい肌に仕上がるのが最大の魅力だ。SPF35とデイリーに使える数値、そしてUVA/UVBを両方カットする高パフォーマンス、さらに宇治茶やあきたこまち等で構成された“和フード発酵コンプレックス”が、完璧なベースへと導いてくれる。
ノエビア/1本で美白も、シワも、UVカットも。最高レベルのUVカット力で、最高の肌を演出。
ここ数年、アンチエイジングの現場で注目を集めている成分・ナイアシンアミド。このパワフルな成分をプラスし、さらにパワーアップしたのがノエビアの「ノエビア 薬用ブランプロテクター W」だ。ナイアシンアミドが肌のトーンアップと小じわ改善にアプローチし、SPF50+/PA++++と最高レベルのUVカット力で鉄壁の防御力を発揮。さらにツボクサやスターフルーツ等の植物エキスが、肌のキメを整えながら、健康的なハリをもたらしてくれる。日中の冬の素肌をU Vからしっかり守りつつ、メイク映えするふっくら健康美溢れる素肌へと導いてくれる贅沢かつハイパフォーマンスなアイテムだ。
BODY & HAIR CARE : ウェルネス発想が光る、潤いあふれるボディ&ヘアへと導くアイテムたち。
HEMPLY HAIR/ヘアケアにCBD、という画期的なアイテムで、頭部からストレスケア。
毎時間スマホをチェックしたり、昨今の在宅勤務でずっとPCに向かったままなど、日々デジタルストレスに晒され、知らず知らずのうちに酷使されている“頭部”。そんなストレスで凝り固まった頭部を、注目の天然植物成分CBD(カンナビジオールアイソレート)配合のマイルドなスクラブシャンプーで心身ともにリセットしてくれるのが、この「HEMPLY HAIR」だ。週2〜3回、普段使っているシャンプーの代わりにこのアイテムで頭皮をしっかりクレンジングを。配合されているシュガースクラブのマイルドな感触が心地よく頭皮を刺激し、毛穴の汚れをしっかりオフしてくれる。併せて使いたいモイスチャーエマルジョンは、アウトバスアイテムとしてシャンプー後の髪になじませて。ドライヤーの熱を利用して髪のダメージを補修しながら寝癖を防ぎ、指通りの良いサラツヤヘアへと導いてくれる。
BEIGIC/1日の始まりと終わりのルーティンに、プレミアムなソープをプラス。
世界のビューティーシーンを席巻する韓国発のヴィーガンスキンケアブランド「BEIGIC(ベージック)」のプレミアムなソープに注目!その魅力は、グリーンコーヒービーンやココナッツ、オリーブ等の滋養豊かな植物性オイルとシアバターとのブレンドが織りなすきめ細やかな泡。肌を優しく包み込みながら、汚れをしっかりオフし、みずみずしくなめらかな肌へと導いてくれるテクスチャーが魅力だ。さらに、ベルガモットやラベンダーの香り高いボタニカルな芳香も、プレミアムにこだわるベージックならでは。コールドプレス製法で1000時間かけて丁寧に作られる逸品を、ぜひ体験してみて。
ノブ/エイジングによる乾燥肌に、みずみずしい潤いをもたらす秀逸アイテム。
空気が乾燥する冬は、カサつきや肌荒れがきになる敏感肌やエイジング肌には過酷な季節。そこでデイリールーティンに取り入れたいのが、「ノブ」のボディケアアイテムだ。べたつかないさらっとしたテクスチャーでありながら、ワセリン、スクワラン、コレステロールやヒアルロン酸Naなど、ブランドならではの厳選された低刺激保湿成分が、肌にみずみずしい潤いをもたらしてくれる。塗布後すぐに服を着ることができる素早い浸透力も嬉しい。これまで何を使っても潤わなかったという肌に、確かな皮膚医学が生んだスキンミルクは切り札になるはず。
AUTHOR
横山正美
ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。
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