国産ハーブ、安心でリーズナブルなオーガニックコスメ「チャントアチャーム」の想い

 国産ハーブ、安心でリーズナブルなオーガニックコスメ「チャントアチャーム」の想い
チャントアチャーム
横山正美
横山正美
2022-11-30

美しくなることは、地球に優しいこと——これからの時代に必要なのはそんなポリシーだ。日々目まぐるしく変化する環境や世界情勢の中で、ビューティーに対するこれまでの価値観が大きく揺さぶられている現在。独自の美を創造することにいち早く乗り出した先駆者たちに聞く、ビューティービジネスと環境への取り組みとは。

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「おまじないを唱える」という意味のキュートな言葉をブランド名に冠し、オーガニックコスメシーンでデビュー以来不動の人気を誇るchant a charm「チャントアチャーム」。その揺るぎない人気の理由の一つは、山梨県にある自社農場で栽培される自社生産ハーブを使用した確かな国産ハーブ配合のオーガニックコスメであることだ。そしてもう一つは、何と言ってもリーズナブルな価格。通常オーガニックのコスメは高価になりがちだ。だが、「チャントアチャーム」は自社農場・研究・工場を一貫して管理し、自社生産ハーブをメインに使用することで見事にこの難題をクリアした。そこで、美肌実現のため、様々な工夫と努力を惜しまない同ブランド・マーケティングの後藤氏に、ブランドの取り組みとその背景について伺った。

日本のオーガニックコスメのパイオニアとして

——昨今はクリーンビューティー系ブランドが国内外で続々と台頭しています。中でも「チャントアチャーム」は、昨今の消費者の環境保護意識の高まりも相まってデビュー以来多くのファンを獲得しています。まずはブランドの背景について教えてください。

チャントアチャームは今から11年前、植物の恵を贅沢に配合した高品質で手軽なオーガニックコスメを、幅広い世代に届けることを目指して生まれたブランドです。そのため、リーズナブルな価格と全国どこでも購入いただけるよう、多くの売り場で展開しているのが特徴です。製品一つひとつに「ちゃんと、自然と、自分らしく。」というメッセージと、100%自然由来成分(※ISO16128-1で定義された自然成分、自然由来成分、鉱物由来成分のみを使用)のチャントアチャームの製品で、肌と心を丁寧にお手入れすることで、幸せで健やかな毎日を送っていただきたい、という思いを込めてお届けしています。

——化粧品と環境という視点からブランド独自でどのような取り組みをしていますか?

具体的な取り組みとしては、次の3つになります:

①使用済み容器の自社回収
チャントアチャームを製造販売する株式会社ネイチャーズウェイは「自然との融和による美と健康の創造」という企業理念のもと、1974年の創業以来、自然素材に拘った製品づくりだけでなく、企業活動で生じる環境負荷を可能な限り低減するよう努力してきました。ですが、販売後の使用済み容器の問題だけは、自社の力では解決しきれない未解決の課題でした。そこで2019年12月、「捨てるという概念を捨てよう」をスローガンに掲げ、リサイクル事業をグローバル展開しているテラサイクル社とパートナーシップを提携し、使用済み容器の自社回収をスタートしました。

②アジア初の化粧品プラスチック容器の水平リサイクル
①で集めた使用済み容器を、元の製品に生まれ変わらせる水平リサイクル「Cap to Cap」を、化粧品プラスチック容器の分野としてはアジア初*で実現しました。(*テラサイクル実績において)
また、①②の取り組みの背景には、次の二つの“思い”があります。一つは、メーカーとしての「つくる責任」を、販売までではなく、販売後の使用済み容器まで果たしたいという思い。そして、難易度は高いけれど本質的なリサイクルである「水平リサイクル」こそ実現すべきこと、という思いです。この二つを踏まえ、会社の垣根を超えたパートナーシップに結び付いたことがきっかけとなり、大きな一歩を踏み出しました。12月1日より限定発売となる「ピールケアオイル」の容器キャップも、Cap to Capが採用されています。

チャントアチャーム

③サステナブル基金
過剰包装を避ける事で得た利益(=製品1本あたり3円)を「ネイチャーズウェイサステナブル基金」として積み立て、植林や里山の保護などの環境活動や、チャリティコンサートなどの社会貢献活動に役立てています。このサステナブル基金の背景には、“ネイチャーズウェイの事業は人と自然が共存あってこそ成り立つ”という経営方針があります。その上で、得た利益の一部を自然や社会に還元することを、本業の一部として続けています。

チャントアチャーム
サステナブル基金の活動の一環である桜の木の植樹風景。

——成分的に環境に配慮している点は何でしょうか?

「チャントアチャーム」の製品は、山梨県・明野にある有機JAS取得の自社農場で育てたハーブをメインに配合しています。そして、自然の力を最大限引き出すため、栽培において水を与える量を最小限に抑えた有機農法を実践しています。

チャントアチャーム
山梨県・明野の自社農場全貌。ここでブランドこだわりの国産ハーブが生産されている。

その中でも一切水を与えず育てた「ゼニアオイ」は、スキンケアラインの主要原料として配合しているものです。このゼニアオイは、一般的な水を与えて育てたゼニアオイと比較して、水分の保持力・水分量が高いことがわかっています。そのため、保湿製品等々、お客様の肌にたっぷりのうるおいを与えるために欠かせない原料です。

チャントアチャーム
(左)キー成分の一つとなる「ゼニアオイ」と、(右)アーリーエイジングケアの核である「米ぬかセラミド」。

また、廃棄素材を生かした原料採用もしています。例えば、2022年8月のリニューアル時より、アーリーエイジングケアとして不可欠な保湿成分「米ぬかセラミド」を採用しています。これは廃棄原料を活かしたサステナブル原料であると同時に、角質層補修に最適な植物系セラミドで、肌本来のバリア機能や保湿機能の改善に欠かせない原料でもあります。

——化粧品を開発する上で、もしくはコンセプトを立ち上げる時点で何か困難なことはありましたか?

オーガニックコスメの基準を満たしている原料は、ケミカル原料と比較すると数が少なく、使用できる原料が限られていることが最も困難な点です。原料の種類が限られている中で、安定性を担保し、目標の効果効能の実現や、使用感の追及をしなければならないため、毎日心地良く使用できる“商品レベル”にもっていくことは、オーガニックコスメならではの難しさと言えます。

「チャントアチャーム」は日本のオーガニックコスメのパイオニアとして、ナチュラル・オーガニックコスメの研究に早くから取り組むだけでなく、現状に甘んじることなく、常に独自処方の開発や製品改良をひたすら続けてきたこれまでの軌跡と努力の積み重ねで、この課題を克服してきました。

——化粧品のブラントとしてはオリジナルかつユニークな取り組みはありますか?

ネイチャーズウェイ全体の取り組みになりますが、前述の使用済みキャップの水平リサイクル「Cap to Cap」は、国内化粧品業界初の取り組みです。

単に再生原料を購入して容器を作るというのみならず、原料のトレーサビリティも自社容器由来(40%自社容器由来、残り60%は容器の製造工程から生まれた端材を利用し、製造)の原料を使用している「完全循環」で行った点も他に類のない実施例です。

ヨガするオールジェンダーにおすすめのアイテム

チャントアチャーム
薬用スキンコンディショナー (医薬部外品)120ml ¥2,420(税込)/チャントアチャーム 

「医薬部外品取得の薬用化粧水です。さっぱりとした使用感で、スポーツの後はもちろん、男性女性問わず、全ての方に大変人気のアイテムです」。マスクの中の汗や皮脂のベタつきで等による肌荒れを防ぎ、みずみずしくなめらかな肌へと導いてくれる薬用化粧水。まだまだ手放せないマスク生活の救世主でもある。シトラスフローラルの香りに気分もリフレッシュ。

チャントアチャーム
ディープモイストオイル 60ml ¥3,520(税込)/チャントアチャーム

「精油を焚きながら行う“アロマヨガ”もあるように、心身のリラックスを求める精油とヨガは非常に相性が良いものです。こちらのオイルは、パルマローザ、オレンジ、ラベンダー、ゼラニウム、フランキンセンス、イランイラン、ローズ等、自然由来100%成分にこだわるチャントアチャームの精油を絶妙に配合したリラックス効果のある香りが魅力です」。ヨガの前後にこのアイテムをマッサージしながら肌になじませれば、心地よい香りに包まれながらヨガをさらに楽しめること間違いなし。

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横山正美

横山正美

ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。



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