【身体を冷まして「むくみ」も解消】夏バテの救世主「きゅうり」を使った簡単レシピ

 【身体を冷まして「むくみ」も解消】夏バテの救世主「きゅうり」を使った簡単レシピ
photo by yoyokampo

こんにちは。漢方スタイリストの世世漢方(yoyokampo)です。いよいよ梅雨がスタートしました。気温も上がってきたこの季節、つかれ、体調不良など「夏バテ」を感じている人も増えてきているのではないでしょうか?夏バテは熱さによる疲れだけではなく、むくみも原因かもしれません。今日は、夏バテの救世主「きゅうり」をご紹介します。

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夏バテの救世主「きゅうり」で熱を冷まして、むくみを解消!簡単レシピも紹介

「夏バテ」の原因は?

漢方医学では、疾病の原因を身体の中に原因があるものと、主に気候の変化などの外部に原因があるものに分けて考えています。外部要因とは、暑さ、寒さ、乾燥、湿気など季節の変化が、体の適応能力を超えてしまうことで様々な不調が発病することをいいます。

夏は、暑さとともに湿気が外部要因となり、身体の不調を引き起こします。その不調の多くが、いわゆる「夏バテ」です。

<夏の体調不良の原因>

  • ●過度な暑さは「暑邪(しょじゃ)」といい、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇などの熱症状を起こします。また、体温の上昇で、身体の中の水分を失い、活動のエネルギーとなる気(き)も消耗します。その結果、脱水症状や気力の衰え、疲れを感じることがあります。
  • ●過度な湿気は「湿邪(しつじゃ)」といい、余分な水分が身体の中に停滞しやすくなり、むくみや重だるさ、倦怠感を引き起こします。また、体内で湿気が胃腸に停留し、水分代謝が悪くなることにより渋り腹や泥状便などになることがあります。

身体がだるい、やる気がない、疲れを感じる等の「夏バテ」の症状に当てはまるものが多いですよね。つまり、夏バテ解消には、身体の余分な熱を冷ますこと、余分な水分を排出することがポイントとなります。

「きゅうり」の薬膳的効能と栄養学

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身体を冷まし、余分な水を排出してくれるきゅうりは「夏バテ解消」の救世主。また、「Lowest calorie fruit」直訳で、「最も熱量(カロリー)が低い果実」と言われているきゅうり。カロリーは100g(およそ1本)あたり14Kcalと、とっても低カロリーなのでダイエット中にもおすすめです。

●中医学における「きゅうり」のはたらき

  1. 身体の余分な熱を冷ます。ほてりや熱症状に
  2. 水の巡りをスムーズに。利尿作用などで余分な水の排出を促進し、むくみ解消などに
  3. 水を巡らせて、足りないところは補う。乾燥肌などに

●栄養学における「きゅうり」の成分

  1. カリウム
    ー細胞の浸透圧を維持する働きをするミネラルで、身体の水分バランスを保ってくれます。ナトリウムを排出して正常な血圧を保つ効果があり高血圧予防に効果が期待できます。つまり、体内の余分な塩分を排出し、「むくみの解消」の効果があります。きゅうり 1本分には、1日当たりの推奨摂取量の約13%のカリウムが含まれているそうです。
  2. 食物繊維
    ー腸の中で水分を吸い込んで膨らむ不溶性食物繊維は、腸を刺激することで便通を促して便秘の解消に。また、有害物質を排出する効果も。水溶性食物繊維は、腸内環境を整える効果や血糖値の急激な上昇を抑える、コレステロールの吸収も抑制するといわれています。
  3. ビタミンC
    ーコラーゲンの合成にかかわり、ストレスから体を守り免疫力を上げる働きをするビタミンです。抗酸化作用や動脈硬化の予防にも効果があります。また、美容には欠かせない皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果も期待できます。

熱に弱く、水に溶けでる水溶性の栄養素のため、サッと水で洗い生で食べることをおすすめします。

夏バテ解消!茹でて混ぜるだけ「梅豚たたききゅうり」

1)下準備

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豚肉・・・茹でる(バラでも、ロースでも、細切れでもお好みで)

きゅうり・・・たたいて割れ目を指でちぎる

梅干し・・・種を抜いて細かくちぎる

2)まぜる

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下準備した食材をボウルに入れて混ぜる

3)味付け

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ごま油、醤油、塩で味付け。濃いめの味付けが好みの方は、ニンニクやお出汁で調整してください。

4)完成

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さっぱりとした梅の味で、身体がだるい時もぺろりと食べられちゃいます。豚肉で、熱邪で失った気(き)も補充できるので、元気を取り戻せるはず。

養生のポイント

むくみの一番の敵は「冷え」です。水の巡りが停滞して、さらに身体に水が溜まってしまいます。冷たい水の取り過ぎには注意が必要です。もちろん日中は熱くて飲まないと仕方がないので、夜に冷たい飲み物をたくさん飲むのは控えてみてください。水巡りUPのために、寝る前の一杯のお白湯もおすすめですよ。元気にこの夏を楽しみましょう!!

 

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Text by 世世漢方 yoyokampo

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yoyokampo/世世漢方

yoyokampo/世世漢方

ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。



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