糖をエネルギーに変える【ビタミンB1】を味方に!豊富な豚肉で「補腎薬膳角煮」
漢方スタイリストの世世漢方(yoyokampo)です。薄着になる季節に向けて、運動やダイエットを始めた方も多いのではないでしょうか。急な運動や食事制限に身体はついてきてますか?余分な脂肪を消費するために、必要なカロリーと、カロリーをエネルギーに変える栄養素を摂取することが大切です。薬膳では、「気(き)・血(けつ)を補う」「滋養強壮」をする食材を頂くことをおすすめします。
ビタミンB1豊富な "豚肉" で作る「補腎薬膳角煮」で、活動的な身体になる!
活動的な春に身体はついてきてる?
温かくなって外に出たり、運動を始めたり、活動的になる春。一方で、疲れやすかったり、寝起きがわるかったり、身体がついてきてないなんてことはありませんか?それは、身体の栄養が不足しているのかもしれません。
冬太りやコロナ太り解消のための無理な食事制限。その他にも、ご飯やパスタなどの「糖」をたくさん摂取しているものの、そのカロリーをうまくエネルギーに変換できていないのかもしれません。
まずは、身体に元気をつけて、余分な脂肪を消費するための準備をしましょう!
活動的な身体をつくる「豚肉」の薬膳的効能と栄養学
中医学・栄養学共に、活動に必要なエネルギーを与え、血液に関わる栄養をを含む食材といえます。
●中医学における豚肉のはたらき
- 身体に潤いを与える。肌の乾燥、喉の渇き、乾燥による便秘(コロコロ便)の改善
- 気(き)・血(けつ)を補う。疲れ、体力回復に
- 滋養強壮。特に、成長・発育・生殖に関わる「腎(じん)」を元気に
※中医学では、『冬の寒さは腎(じん)を弱める』といわれています。弱まると老化の諸症状(めまい、耳鳴り、性機能減退など)につながるとされています。
●栄養学における豚肉の成分
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ビタミンB1
ーご飯やパン、パスタなどに多く含まれる糖質を体内で燃やし、エネルギーへ変えるために必要な栄養素の「ビタミンB1」。豚肉は、含有量があらゆる食品の中でとても高く、鶏肉や牛肉などの他の肉類と比べても、5〜10倍といわれます。
ビタミンB1が不足し十分なエネルギーが作れないと、記憶力の低下や情緒不安定、うつ病などを引き起こす可能性があります。ビタミンB1は心身を活性化させ、健康な状態に保つにはとても大事な栄養素といえます。 -
ビタミンB12
ー血液の成分である赤血球に含まれるヘモグロビンという成分を作ることに関与しています。他にも、赤血球に含まれるヘモグロビンの原料になる鉄分も豊富に含んでいます。特に女性は妊娠や出産、月経などにより鉄が失われる機会が多いため、しっかりと鉄分をとる必要があります。
切って鍋で煮込むだけ!簡単「豚の補腎薬膳角煮」レシピ
1)下準備(材料を切る)
<材料>
- 豚肉ブロック(約300g)・・・4~5個の大きめのぶつ切りに
- 大根(10cm程度)・・・3cm程度の分厚さで半月切り
- ネギ(1本)・・・5~7cm
- レンコン(お好みで)・・・2cmくらいに輪切り
- 生姜(2スライス)・・・1cmくらいに輪切り
2)豚肉を焼く
温めたフライパンで表面を1分ずつくらい焼く。※余分な脂をペーパーでふくとよいです
3)切った材料と調味料を入れる
まずは大根をいれる
(1)で切った残りの材料と、調味料を追加
<調味料>
- 酒・・・・大さじ4(紹興酒でもOK)
- 醤油・・・大さじ3
- みりん・・大さじ3
- 砂糖・・・大さじ2(甘めが好きな方は 3 )
- 鷹の爪・・1本
- その他、お好みで八角(スターアニス)を1つ
4)煮込む
無水調理機で90分煮込んだら、柔らかくてうまみたっぷりの角煮が完成!
<フライパンの場合>
3)豚肉の表面を焼いた後に、大根と一緒にたっぷりのお水で煮込む(大根は20分で取り出し、豚肉は40~60分程度)
4)豚肉と大根を取り出して、深めのフライパンに他の材料と調味料に、水150mlと一緒に入れる
ひと煮立ちさせた後に、落し蓋をしてとろみが出るまで30~40分煮たら完成
お腹の調子を整えてくれる野菜をたっぷり入れた豚の角煮で、活動的な身体の準備をしてみてください。
AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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