「自分って、なんてダメな人間なの…」ネガティブ感情と上手に向き合うヨガの教え

 「自分って、なんてダメな人間なの…」ネガティブ感情と上手に向き合うヨガの教え
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伊藤香奈
伊藤香奈
2018-05-01

1つ悪いことが起こると、続けざまに悪いことが降ってわいて、「自分って、ダメな人間だ…」と思うこと、ありませんか?「引き寄せの法則で、どんどん悪いことを引き寄せてるのかも?」なんて考える人もいるかもしれません。でも、実はそれ、悪い出来事引き寄せているのではなく、自分の中にある似たような感情を「かき集めている」あなたの感情のしわざかもしれません。

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ネガティブ感情は寂しがり屋

ネガティブな感情は、磁石のような力を持っています。そして、どんな感情も引き寄せて、同じ色に染めてしまうんです。まるでオセロの隣の駒を同じ色にひっくり返してしまうように。なぜというと、ネガティブな感情はとても寂しがり屋で、どんどん仲間を増やしてしまうからなんです。

例えば、好きだった彼に振られてしまった時。

とても悲しいし、落ち込みますよね。そんな時、なんで振られたんだろう…と考えはじめると、感情がいたずらをし始めます。いつもは全然気にしていないことも、どんどんこじつけるように仲間にしていくんです。

「やっぱりこの一重がかわいくないんだ…」

「太っているからいけないんだ…」

「私の年齢じゃ、彼が振り向いてくれるわけないよね…」

「おしゃれでもないし、彼の隣を歩くのはふさわしくないよね」

というふうに。全然関係ないようなことも、どんどんネガティブ色に染めていき、「だから振られちゃったんだ…」と、こじつけをし始めます。しまいには「私は、女として終わってる!」と自分自身をどんどん否定してしまうことも。

それはすべて、感情のしわざ

彼に振られてしまった…。そんな時、感情は「納得のいく理由」を欲しがり、事実じゃないのに、どんどんとこじつけをして、理由を仕立て上げます。でも、逆に自分が誰かを振った時のことを思い出せば、それが事実ではないことは明らかですよね。一重だからとか、太っているからとか、体のパーツ1つ1つを嫌いになることなんて、ほとんどありません。お相手の気持ちに答えられない理由は、フィーリングだったり、「いい人なんだけど恋に落ちない…」なんて曖昧な理由であることも少なくないでしょう。あなたが振られた理由も、良くも悪くも曖昧なものかもしれません。それなのに、ここが悪い、私はやっぱりダメなんだ…と考えてしまうのは、すべて感情のクセだと思いませんか?

切り分けができれば大丈夫

ネガティブな感情が溢れてきた時、まずは感情が悪さをすることがあるかもしれない、という知識が大切。無関係なことをすべてネガティブ色に染めないように注意をしながら、事実と向き合うことを意識してみましょう。次に、悲しみという感情が寂しがらないように&仲間を集め始めないように、とことん今の感情に向き合きあいます。それは、ヨガの「今ここにいる」という教えの実践にほかなりません。

今の感情にちゃんと向き合い、知識を持って向き合えば、きっと大丈夫。あなたも大丈夫です。だから、色々と考え込まないで、落ち着いて「今」を感じてみませんか。

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