楽な座法で座る。
肩甲骨を背中に引き付けて胸骨を引き上げる。このとき、肋骨を前に押し出さないこと。
完全なジャランダーラ・バンダでは、あごを胸骨の上に安定させる(首を屈曲させる)。初心者の多くはあごだけを下げようとするが、これは間違い。実際は、下げたあごと、ひきあげた胸骨を合わせるようにする。
このとき、あごの下が、のど元のくぼみに接するように意識する。このくぼみの部分を斜め後ろ、つまり頭蓋骨(背骨の最上部)に向かってに引き上げる。頭が軸となって自然にあごが下がり、同時に胸骨が上がる。
首の後ろを長く伸ばし、肩を下げ、サルヴァンガーサナ(肩立ちのポーズ)やセツ・バンダ・サルヴァンガーサナ(橋のポーズ)で行うように胸を開く。無理にあごを胸につけようとしないこと。
この練習で、初心者は、続けてバンダを行ってはいけない。はじめに、頭を正面に向けて息を吸う。吸いきるころにジャランダーラ・バンダを行い、呼吸を止めて、息を吐きだすまで保持する。頭を正面に戻して、息を吸い、また繰り返す。
すべてのバンダとムドラーは、熟達した指導者のもとで行わないときは、特に慎重に練習すること。・首に怪我をしている場合は、このバンダを避けること。