自分を高める恋愛にふさわしい相手とは|ヨガ的恋愛学

 自分を高める恋愛にふさわしい相手とは|ヨガ的恋愛学
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yasushi
ヤスシ
2018-01-19

お互いを高め合う恋愛関係が理想。けれど現実のパートナーは、ちょっと内気で引っ込み思案、怠け者なところもある、ヨガで言えば「タマス(惰質)的な人」。「自分を高めるためには、タマス的なパートナーと別れて、もっとアグレッシブで向上心のある男性とつきあうべき?」と悩む女性に、ニューヨーク在住のヨガ講師・yasushi先生がヨガ的アドバイス!

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生活の中で自分がどの様なエネルギーに囲まれているかは大切なことです。皆さんも環境の作り方を時折考えてみるとよいと思います。家族や友人、仕事仲間、ヨガを通じて出会う人、道ですれ違うだけの人など、生活の中で出会う人たちは、立場や役割だけでなく、個性的なエネルギーを持っていますね。落ち着かせてくれる人、やや重い人、活気を通り越して落ち着かない波長を持つ人、ムードメーカーのような明るさを備えた人……。場所や時間にもそれ特有のエネルギーがあります。私たちはそれを察知するレーダーを使い、自然に距離感を測っているのでしょう。理想的なエネルギーに触れるのは心地よいだけでなく、得るものもあり、自分の中の光を思い出させてくれます。

人間関係すべてにルールはない、あるのはチョイスだけ

とはいえ、選べる人間関係もあれば、中には選べないものもあるのが難しいところですね。タマスとは「暗質」と表現される静的なエネルギーを指し、必ずしも否定的な意味に限定されてはいません。暗質が周りまで重く、暗くするのであれば、レーダーはそれを察知して避けるでしょう。しかし、レーダーが逆に働くと「ネガティヴさ誘発剤」に引き込まれ、ネガティヴなジャケットを一緒に着てしまうケースもあります。そうすれば世の中の見え方も経験さえも変わってしまいます。パートナーのタマス度はネガティヴさに達しているのでしょうか? それぞれのエネルギーは本質を覆うものであっても本質そのものではありません。タマスさに隠されたその人の本質を見る余裕はありますか?「ここは賛成できないな」と思ったとしても、好意や愛情を感じるのが不思議なところ。エネルギーは不思議な力を持っています。自分の環境を優先して相手から離れる選択は「アリ」だと思います。すべては変化し続けるのです。かつて、尊敬していたヨガの先生が「ネガティヴなエネルギーと感じたらその関係を解消するのもアリ」とおっしゃり、驚きました。関係の継続よりも自分の環境を優先してよいというティーチングは、当時の僕にとっては画期的だったのです。あなたのエネルギーが光に満ちていて、相手の暗質さに影響を受けない自信があれば、あなたには相手をサットヴァという光で照らす役目(ポジティヴさ誘発剤)があるのかもしれません。自分の環境作りのキーワードは、自分への責任、選択肢の有無、本質的な純粋さと相対的な影響の度合い、継続ばかりが美徳ではない、相手に興味を持てるか、です。ルールはありません、あるのはチョイスだけ。これでいいのだ!

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yoga Journal日本版Vol.35掲載