簡単に柔軟性が深まる!体の仕組みを利用する3つの方法を理学療法士が解説【まとめ】

 簡単に柔軟性が深まる!体の仕組みを利用する3つの方法を理学療法士が解説【まとめ】
Nobuhiro Miyoshi(RELATION)

ポーズが深まらない原因は、硬さだけではなく、正しく体を使えていないのかも…。体のメカニズムに基づいた動き方に変えるだけで、柔軟性が高まりポーズもより深まりますよ。体のメカニズムに基づいた動き方を、理学療法士でヨガインストラクターの中村尚人先生が教えてくれました!

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ポーズの順番は変えてOK!体のしくみを重視して

「肩が硬くて腕が上がらない」「背骨が硬くてツイストが苦しい……」。これらの原因は、関節まわりの硬さだけではなく、正しく体を使えていないことにもある、と中村尚人先生。

「皆さん関節が硬いと言いますが、硬いのはそのまわりについている筋肉です。骨は硬さを変えられませんが、筋肉は使い方次第で柔らかくなります。関節を緊張させない動き方を覚えれば、可動域は広がりますよ」(中村先生)

3つのパターンで具体的な動かし方を実践しよう

ヨガも、体のメカニズムから考えられた順序で動くことで、筋肉の力みがなくなり、ポーズが深まります。3つのパターンにわけて、ありがちな苦手ポイントをピックアップ。当てはまるものがあれば、早速実践してみましょう!

1.動かしにくいパーツから動かす

人の体は、末端が動くと体幹は安定しようと働きます。たとえば手を上げるとき、体は手を支えるために固まりがち。ここでは本来動かしたい関節を先に動かしてみましょう。

ありがちな苦手ポイント
▶戦士のポーズで腕が上がらない人はこちら
▶側屈で体を伸ばしにくいと感じる人はこちら
▶プールヴォッターナーサナで腰が落ちてくる人はこちら

2.頸椎の動きはいちばん最後に

どんな動きをしていても、目線が定まるとゴールが決まり、体に制限が生まれます。動きを深めるためには、先に体でポーズをとってから、頸椎を動かして目線を決めましょう。

ありがちな苦手ポイント
▶三角のポーズで首が疲れる人はこちら
▶椅子のポーズで肩がすくむ人はこちら
▶ツイストすると背中が丸まる人はこちら

3.背骨を伸ばせばねじりが深まる

背骨は伸びた状態のときに、もっとも関節がゆるんでいるため、ツイストしやすくなります。頭頂を押し上げるイメージで背骨をキューッと上に伸ばす。このひと手間で激変します。

ありがちな苦手ポイント
▶苦しくてねじりが深まらない人はこちら
▶立位の開脚前屈からねじる時に首がつらい人はこちら

「苦しさを感じたり、窮屈な思いをしながらポーズをとっていては、ヨガの本当の良さを得られません。ヨガは自由です。ポーズの順序に対する思い込みを捨てて、気持ちよくヨガを続けましょう」(中村先生)

教えてくれたのは…中村尚人先生
理学療法士、ヨガ・ピラティスインストラクター。「TAKT EIGHT」「UPLIGHT」主宰。UTLにて長年ヨガの解剖学講座を担当。医療とボディワークの融合、予防医学の確立を目指し活動中。

モデル…ソフィさん
幼少期にモデルデビュー後、学生時代をオーストラリアで過ごし、21歳から日本で本格的に芸能活動を開始。ホリスティック栄養士、RYT200も取得。ヨガイベントも開催している。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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photos by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
hair&make-up by Mayumi Tsuchiya(FIX-UP)
text by Kyoko Nagashima
yoga Journal日本版Vol.67掲載



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