ヨガの万能練習法「太陽礼拝」のつなぎを完全分解
太陽礼拝は、ポーズの基本が凝縮した万能な練習法。慣れてきたときこそ、一つひとつのポーズや移行のポイントを丁寧に見直して、もっと心地よいフローを体感してみませんか?
太陽礼拝は「つなぎ」がポイント
レッスンのウォーミングアップや、また毎日これだけはと習慣にしているヨギも多い太陽礼拝。ヨガインストラクターの乳井先生曰く「心身が最も健全な状態とは、交感神経と副交感神経のバランスが取れた状態。太陽礼拝は、副交感神経を優位にする前屈、交感神経を優位にする後屈を交互に行うため、自律神経の調整に最適。また、立位、アームバランス、前屈、後屈、逆転などポーズの基礎が凝縮されており、『呼吸とともに動く』というヨガの本質も体感できる万能シークエンスなんです」
だからこそあいまいに流すのではなく、各ポーズごとに、移行のポイントまでおさらいしながら取り組むことが、ヨガ全体の上達につながります。
まずは太陽礼拝の基礎となる4つの体の動かし方を覚えよう
具体的な体の部位を意識し、そこに流れるエネルギーの方向をイメージすることで、初心者でも正しいアライメントでポーズをとることができるようになります。また、それぞれのエネルギーをヨガ講師のポーズ補助なしで入れられるようになるには、筋力も必要。筋力UPのワークも併せて取り入れて!
1.骨盤前傾(腿のエネルギー)
腿の付け根に手を当てて内側に回す=股関節を内旋させると、骨盤が自然に前傾するのがわかる。前屈系のポーズは、この内旋させるエネルギーを入れ続けることで、深めやすくなる。
ヨガ筋トレ:マルジャリャーサナのアレンジ
四つん這いから片方の膝を真横に上げ、腿の付け根を内旋して膝を真下に向け、5呼吸キープ。反対側も。
2.骨盤後傾(骨盤のエネルギー)
尾骨をたくし込むと同時に、恥骨を引き上げる意識を持つことで、腰に負担をかけずに骨盤を後傾させることができ る。後屈系のポーズでは、特にこのエネルギーが重要になってくる。
ヨガ筋トレ:セツバンダーサナ
仰向けで膝を立て、お尻を高く持ち上げたら尾骨をキュッと巻き込み、恥骨も引き上げて。(5呼吸)
ヨガ筋トレ:シャラバーサナ
うつ伏せから両脚を揃えて浮かせ、胸も浮かせる。尾骨IN&恥骨UPの動きを意識し5呼吸。
3.胸を開く(肩のエネルギー)
肩関節を外に回す=外旋させ、みぞおちを前に押し出すアクション。このエネルギーを意識すると自然と胸が開くので、ポーズ中の呼吸がラクになる。内巻き肩や猫背の防止にも最適。
ヨガ筋トレ:肩関節ほぐし
両手を後ろで組み、肩関節を外旋&みぞおちを押し上げて肩甲骨を寄せながらキープ。(5呼吸)
ヨガ筋トレ:ウシュトラーサナ
膝立ちになり、両手で両足先をつかみながら、背中側からみぞおちを押し出す。(5呼吸)
4.下腹部の引き締め(腎臓のエネルギー)
「バンダ」「丹田」と言われてもピンとこない人は、腹部にある腎臓付近を意識。会陰を引き締め、下腹部を引き上げることでポー ズの要となる体軸がぐっと安定する。けがの防止にも。
腹筋エクササイズ
仰向けで膝を立て、おへそを覗き込むように肩甲骨を浮かせる。会陰と下腹部を引き締め続けて。(5呼吸)
太陽礼拝の順番をチェック!
●ターダーサナ~ウールドゥヴァハスターサナ→2Pへ
●ウールドゥヴァハスターサナ~ウッターナーサナ→3Pへ
●ウッターナーサナ~プランク→4Pへ
●プランク~8ポイントポーズ→5Pへ
●8ポイントポーズ~ブジャンガーサナ→6Pへ
●ブジャンガーサナ~ダウンドッグ~ウッターナーサナ→7Pへ
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