理想的な朝食の考え方&レシピ「スイートポテトスープ」【アーユルヴェーダ食事法を学ぼう ♯4】
アーユルヴェーダは、古代インドで5千年以上も前に、人々の健康を守り、病気をなくし、長生きできるように説いたインドの伝承医学で、現代の様々な医学や治療法に影響を与えたと言われています。そんな、アーユルヴェーダの叡智を簡単に取り入れられるレシピを岡清華さんが連載形式で教えてくれます。
アーユルヴェーダとは
心身を自分自身で整えるレシピとしてご紹介する「アーユルヴェーダ」は生命の科学と言われています。まさに人生を快適に、より幸福に生きる為の知恵袋のようなもの。アーユルヴェーダで自身の体質、そして今の状態を観察し、自分自身を理解することで心身の整え方が手に取るようになっていきます。様々な最新の情報に溢れ続ける時代だからこそ、自分に合ったライフスタイルを知り、選択することで心身の健康や幸福感を感じやすくなります。この最古の伝統医学の知恵を生活に取り入れ、エネルギー満ち溢れる感覚を感じてみてください。
第4回は、1日を快適にスタートさせる為の「朝食」、そして最適な朝の過ごし方のポイントをいくつかお話しします。
今回紹介するのは…スイートポテトスープ
1日中気分良く過ごしたいなら朝の過ごし方が最も大切です。特に朝食に何を、どのように選択するか?ということが、その日1日の質を左右するといっても過言ではありません。朝ごはんはしっかり食べた方がいいと思い込み、「お腹が空いていなくても無理して食べている」という方や、「毎日冷たいスムージーを飲んでいる」という方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも朝食は英語で「Breakfast」と呼ばれますが「fast=断食」を「break=破る」という意味なのです。睡眠中の長時間、身体は断食状態となっており、その胃腸や、その消化力は弱っている状態なのです。消化に負担がかかるような重たいごはんを沢山摂取してしまうと、消化に時間と労力を費やしてしまうのです。朝から消化に負担のかかる食べ物を食べると、身体を疲れさせてしまうわけです。
アーユルヴェーダでは、この食べ物を消化する力、消化力のことを「Agni=アグニ」と呼びますが、朝の断食明けの、まだ本調子ではないアグニを高める、消化に優しい食事を選ぶことがポイントです。1日のはじめには、シンプルで滋養を高める消化に良い食品を選びましょう。自然な甘みを感じ、 脂肪、タンパク質、繊維質が多すぎることのない、優しい味付けの食事にしましょう。
私の以前の記事の「ホットバナナ」は朝食にぴったりの代表的な料理です。甘めの果物を単体で食べることが消化のためには一番のおすすめですが、今回は満足感の得られる温かくて少し甘く、温かな「スイートポテトスープ」のレシピを紹介します。
材料(2人前)
- さつまいも(中)…1個
- 生姜のすりおろし…ひとつまみ
- ギー…小さじ2
- シナモンパウダー…ひと振り
- カルダモンパウダー…ひと振り
- 黒胡椒、岩塩…少々
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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