「この子、寂しそう…」ペットに感じるその感情、実は“あなたの心”を映しているかも|心理師が解説

「この子、寂しそう…」ペットに感じるその感情、実は“あなたの心”を映しているかも|心理師が解説
AdobeStock
石上友梨
石上友梨
2026-09-25

ペットが不安そうに見える、怒っているように感じる。その感覚は、ペットの状態だけでなく、 自分の内側を映していることがあります。

Google Newsでヨガジャーナルの記事が見つけやすくなります

Googleに登録する
広告

ペットに感情を投影するとはどういうことか

ペットの表情や行動に感情を読み取るのは、自然なことです。ただ、そこには「投影」と呼ばれる心理的なプロセスが関わっていることがあります。投影とは、自分の中にある感情や状態を、無意識に他者や対象に重ねて見ることです。言葉でのコミュニケーションができないペットは、私たちが感情を投影しやすい存在です。「この子は今寂しがっている」「怒っている」と感じるとき、それはペットの状態であると同時に、自分の感情が反映されている場合があります。ペットは言葉を持たないからこそ、こちらが意味を読み込みやすく、自分の感情が映し出されやすい鏡のような存在になります。

ペットの様子が気になるとき、自分はどんな状態か

ペットが不安そうに見える日は、自分が不安を感じている日かもしれない。ペットが甘えてきたとき、自分も誰かに甘えたいと感じているかもしれません。こうした気づきは、ペットを観察しているようで、実は自分を観察することにつながっています。「なぜ今ペットがそう見えるのか」という問いが、「自分は今どんな状態にあるのか」という内省の入口になります。言葉にしにくい感情ほど、ペットへの反応として先に出てくることがあります。忙しい日々の中で自分の状態を振り返る余裕がないとき、ペットの様子がそのきっかけになることがあります。「なんでこんなに心配しているんだろう」という問いが、自分自身への気づきにつながることがあります。

ペットといる時間が感情の調節を助ける

ペットと過ごす時間には、感情を調節する効果があると考えられています。例えば、犬と飼い主が見つめ合うと、双方のオキシトシンが増えることが、麻布大学の研究(2015 年、Science 掲載)で報告されています。オキシトシンはストレスの軽減に関わるホルモンとされており、ペットと過ごす時間が気持ちを落ち着かせる一因になる可能性があります。また、ペットとの関わりは、人間同士のコミュニケーションとは異なり、評価されていると感じにくい場合があります。泣いていても、怒っていても、ペットはそのままの自分を受け入れてくれるように感じられ、その安心感が、普段抑えている感情を解放しやすくすることがあります。人に話せないことを、ペットに話している人も少なくありません。言葉にならなくても、そこにいてくれるだけで感情が動くことがあります。

ペット
photo by Adobe Stock

ペットを通して自分の感情に気づく

ペットへの感情的な反応を、自分への問いかけに使うことができます。ペットを見てイライラしたとき、必要以上に心配しているとき、急に涙が出そうになるとき。そういった反応が出たときに「なぜ今そう感じたのか」と少し立ち止まってみる。ペットが感情の鏡になることで、自分では気づきにくかった内側の状態が見えてくることがあります。ヨガや瞑想で呼吸に意識を向けるように、ペットの様子に意識を向けることも、自分の内側に目を向けるための実践になります。日常の中に、そういう時間が自然と生まれていきます。

Google Newsでヨガジャーナルの記事が見つけやすくなります

Googleに登録する
広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

ペット