座位ポーズで膝のケガを防ぐために鍛えるべき筋肉とは|理学療法士に学ぶヨガのための解剖学

Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

座位ポーズで膝のケガを防ぐために鍛えるべき筋肉とは|理学療法士に学ぶヨガのための解剖学

ヨガで体を痛めないためには、体の構造と機能を理解しておくことが大切。解剖学の観点から安全にアーサナを行う方法を、理学療法士でヨガインストラクターの中村尚人先生に教えていただきました。今回のテーマは、ヨガの座法において重要な部位「膝」のケガを防ぐコツ!

膝をケガする原因とは

膝の動きは、曲げ伸ばしが基本です。しかし、ヨガのアーサナでは股関節と一緒に膝をねじるような動きも多く、それが膝の故障につながっています。

たとえば、パドマーサナのように両膝を深く曲げて組む座法で、股関節が十分に開いていないにもかかわらず、手の力で脚を無理矢理組もうとすると、膝が過度にねじれ、膝の中にある「半月板」という組織に負担がかかってしまいます。半月板は、膝にかかる衝撃を吸収している組織ですが、「圧迫して、ねじる」という刺激に弱く、ここが繰り返しダメージを受けると、割れたり裂けたりして痛みが発生するのです。

膝のケガを防ぐコツは「縫工筋を鍛える」こと

ヨガに欠かせない座法を安全に行うためには、あぐらをかく筋肉である「縫工筋」を鍛えることです。筋力で膝を曲げていく分には、膝を過度にねじらずにすみます。そのためには、脚を組むときに手で引っ張ることをやめ、「縫工筋」を意識して動かす練習をしましょう。また、縫工筋が強くなるまでは、膝に違和感があったら決して無理をしないことも大切です。

キーマッスル「縫工筋」とは何か

骨盤から膝の内側までつながる長い筋肉で、あぐらをかく動作に働く。両膝を開いて組む座法を安全に行うために不可欠な筋肉。

縫工筋
縫工筋/Illustration by Misako Nakagawa

Photos by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
Illustration by Misako Nakagawa
Text by Yasuko Ito
yoga Journal日本版Vol.57掲載

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