精神的な波、気分の浮き沈みは、私が懸命に生きようとしている証|連載 #こころをほどく

精神的な波、気分の浮き沈みは、私が懸命に生きようとしている証|連載 #こころをほどく
Photo by Azusa Hasegawa
渡邊渚
渡邊渚
2026-01-31

元アナウンサーの渡邊渚さんが、自身の心に宿る想いをひとつずつほどきながら、心身のつながりや揺れ動く気持ちを綴るエッセイ連載。

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2026年、皆さまいかがお過ごしですか?

私は清々しく元気に2026年をスタートしました!と言いたいところですが、最近は精神的に絶不調な毎日です!

身体が重くて、1日のうち14時間くらい寝てしまったり、食事をほとんど取れなかったり、そんな自分に嫌気がさしたり...精神的な波、気分の浮き沈みのなかでも、”沈み”の時期なのだと思います。

元々の私は、気分の浮き沈みが激しいタイプではありませんでした。心身ともに元気で、精神的な波を感じることのない人間でした。

しかしPTSDになったことがきっかけで、自分ではコントロールが効かないほどの異様な気分の浮き沈みを初めて経験しました。それからもう2年以上、この異様な浮き沈みに振り回されています。

気分の浮き沈みについて、私なりの認識を簡単に説明すると…「浮き」=波が上の時は、前向きで、行動力もあり人と関わるのが楽で、日々を楽しく過ごせる。「沈み」=波が下の時は、無気力で、思考がマイナスになりがち、身だしなみも乱れる、不安や孤独を感じがち。健康な人でもこういった浮き沈みはあるかもしれませんが、この波の差が極端に大きく激しいのが精神的な病の特徴の一つだと思います。

今月の私は、異常なほどの眠気、身体のだるさや背中の痛みでベッドから出られないという身体的な症状が出ています。また、悪い夢ばかり見て、寝ながら号泣している日もあったり。

そんな毎日を過ごしていると、自己肯定感がなくなってきます。

今日一日何もしてない、ただ呼吸してるだけ。働いてもないし、何も生み出してない。同世代のみんなはちゃんと社会の一員として仕事していたり、子育てしていたり、普通に過ごしているのに、私はベッドから出ることすらできない。世間から見たら怠けているように見えるんだろうな、私も自分が怠けているように思うもん。何で生きているんだろう。人生早く終わらないかな。

といった具合に、思考がどんどんマイナスに引っ張られていくのです。

ふぅー、しんどい。

ただ最近は、この気分の浮き沈みと仲良くなれてきている気がします。精神的な波、気分の浮き沈みは、私が懸命に生きようとしている証拠だと思えるようになったからです。

身体の異常や心の不調を察知して、このままでは嫌だと感じているからこそ、浮き沈みは起こるのです。

頑張っている証。何もできてないかもしれないけど、何もしてないわけではないんだよ、と自分を許すことが少しずつできるようになりました。だから、今は浮き沈みに一喜一憂しすぎず、悲観的になりすぎないように意識しています。回復を焦らないことも肝要ですね。

何もできない自分を責めるのではなく、今はそういう時期なのだと認識して受け入れる。それだけで、私の心は幾分か軽くなります。

とはいえ、仕事をしないで寝ているだけだと、自分の存在価値を見失いそうになるので、ほどよく働きつつ、できない自分も認めながら、2026年を歩んでいきたいと思います!

では、皆様、今年も連載「こころをほどく」を、よろしくお願いいたします!

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