ガンマ波サウンドと習慣化がもたらす変化とは?“人生後半戦の挑戦”を考える|ヨガ×テクノロジー対談
集中と習慣化はどんなウェルネスをもたらすのか。ガンマ波サウンドをはじめとするテックとの共通点とは?人生後半戦の挑戦をどう整えるかを、松木千枝先生とピクシーダストテクノロジーズの担当者が語ります。
目の前のことに一生懸命取り組むことが集中力につながる
ーー千枝先生は、50歳でヨガを始めたと伺いました。50歳を過ぎて資格を取ることや職業を変えることに不安はありませんでしたか?
松木千枝先生(以下、松): 私は40代の頃、重度の不眠症に悩まされていて、ヨガを始めたのは症状を少しでも改善したかったからなんです。とにかく切羽詰まった状況だったので、年齢的な不安や集中力の衰えなど考える余裕もありませんでした。その時を一生懸命生きていた結果、集中して物事に取り組めたのかもしれません。
柴田さん(以下、柴):50代から新しいことを始めるのは、やはり大変なことではないかと想像します。
松: ヨガのスクールに入った時は私がクラスの最年長でした。若い人に頼られたり、知っていて当たり前と思われることが多かったので、プレッシャーはありましたね。実際はできないことも多いし、覚えも悪くなってきている。人の2倍も3倍も勉強しました。
チャレンジ、習慣化、内省を繰り返すこと
――あふれる情報や次々と降りかかる物事に意識が振り回される時代。ひとつのことを習慣化することが難しくなってきているように思います。
松: そう思います。ヨガも大切なのは習慣化。私も最初の頃は、無理に習慣づけようとしていました。「絶対毎日ヨガするぞ」って自分に課して。
柴: 無理やりの習慣化が、いつの間にか日常の当たり前へと溶け込んでいった感じですか?
松: そうですね。続けるうちに「やらないと気持ち悪い」と感じるように。習慣化して走り出せば、そこから先は努力はいらなくなるんです。
柴: 僕は若い頃スポーツをしていたのですが、スポーツに通じるところもありますよね。
松: そうですね。最初にチャレンジがあって、次に習慣化、その後内省して、そこからさらに世界が深まると思っています。
集中の切り替えスイッチに、音や音楽はいい
――ヨガ時、集中のスイッチを入れるためにしていることはありますか?
松: 音楽は常に身近にあります。たとえばレッスン前によく使われるティンシャもそう。私の場合はマントラを唱えるのですがこれも音です。音を合図にヨガにぐっとフォーカスできます。
柴: 実は、人間が出す脳波のひとつに「ガンマ波」というものあるんです。ガンマ波は集中するときに出やすい脳波といわれていますが、加齢とともに出づらくなるともいわれます。弊社と塩野義製薬が開発した世界初の「ガンマ波変調技術」を用いたガンマ波サウンドという音響技術では、ガンマ波を誘発することができるということもわかっており、音による習慣化とも相性が良いと思っています。
松: 脳波や脳科学が、集中力や習慣化する力と関係しているというのは聞いたことがあります。ヨガも自分の意思だけでなく、脳の仕組みを知って科学的に取り組むことは、未来のウェルネスにとってもいいことだと思います。そのためのデバイスなども上手に取り入れていきたいですね。
知っているようで知らない、今注目の「ガンマ波」とは?
ガンマ波とは脳波の一種です。アルファ波がリラックス時に発生する脳波と言われているように、 ガンマ波は「認知機能の発揮」と関連した脳波といわれています※1。年齢とともにガンマ波の活動が低下している研究が報告されており※2、 特に認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症患者は、通常の人より脳内の「ガンマ波」が少ないと研究で報告されており、認知症とガンマ波の関係性は着目され研究が進んでいます。

※1)Jensen, O., Kaiser, J. & Lachaux, J.-P. Human gamma-frequency oscillations associated with attentionand memory. Trends in Neurosciences 30, 317–324 (2007). ※2)Herrmann, C. S. & Demiralp, T. Human EEGgamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical Neurophysiology 116, 2719–2733 (2005)
世界初の特許技術「ガンマ波サウンド」とは?
ガンマ波サウンド ™ を聞くと、記憶や注意に関わる脳波「ガンマ波(周波数40 Hz 前後の脳波)」を誘発・同期させることができます。従来、外部の刺激で人工的にガンマ波を誘発するには、不快な刺激だったり、大掛かりな装置が必要でしたが、ガンマ波サウンド ™ は日常に溶け込む形で取り入れることのできるよう世界初の特許技術※であるガンマ波変調技術が使用されています。

※入力される音声に含まれる部分信号に40Hz の振幅変調を行って音声を加工する技術
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く




