いつ、どんな病気になるかはわからないから…その時に困らないために、知っておきたいお金と保険のこと

PR FP髙野圭子
 いつ、どんな病気になるかはわからないから…その時に困らないために、知っておきたいお金と保険のこと

自分がいつ、どんな病気になるのかは誰も予測できないもの。それだけに、なってしまった時「どうしよう!」と焦るのがお金のことだと思います。今回は、去る12月1日に恵比寿ガーデンプレイスで開催された乳がん経験者とすべての女性のためのウェルネスイベント「Meetup for Wellness 2024」のトークショーに登壇した、ファイナンシャルプランナー髙野圭子さんのマネーセミナーの内容をレポート。いざというとき気になるお金や保険の話、ぜひご一読ください!

病気になったとき、使えるお金はいくらある?

厚生労働省のデータによれば、日本で生涯のうちがんにかかる人は男性で2人に1人、女性で3人に1人といわれています。これは、どんなに健康に気を遣っていても「自分は絶対にがんにならない」と言い切れる人はいないという現代のリアルを表す数字です。

病気になったときに頼れるのは優れた医療技術ですが、治療を受けるにはある程度まとまったお金が必要不可欠。場合によっては、支払える金額の多寡によって選べる治療法が変わってきてしまうこともあります。

ライフプランの作成が重要

ライフプランは未来の設計図であり、様々なライフイベントの資金計画を立てることです。これから何にいくらお金が必要になるのか、年金はいくらぐらいもらえるのか?など、計画を立てることによって今何をしなければならないのか、ということが見えてきます。

ファイナンシャルプランナーの髙野さんは、父親ががんに罹ったとき、がん治療に使える保険に入っていなかったことで大変な思いをしたといいます。

「資産運用をしたり、何かあったときのために十分なお金を備えたりするには、まず『自分にいくらお金があるのか?』足元確認(=総資産の確認)をすることが先決です」(髙野さん)

高野圭子
「自分の総資産を把握しておくことは大事」と語る、ファイナンシャルプランナーの髙野圭子さん。

具体的には、不動産や自動車などの固定資産、有価証券、加入している保険の種類、預貯金の額など。実は、「あなたの保有資産の総額は?」と聞かれて即答できる人は多くありません。また、足元確認は総資産の確認ではなくて、現状把握です。何にいくら使っているのかという支出を把握していない人が多いということです。

正しい資産運用のために必要な3つのポイント

マネーセミナー
イベント当日のトークテーマは「がんを経験したからこそ大切にしたい保険のこと、お金のこと」。保険はもちろん投資等の資産運用について、お金に対して苦手意識がある人にとってもわかりやすい内容で、参加者からも「もっと聞きたかった!」との声が。

自分の足元確認ができたら、次にやるべきことは「つかう・まもる・ふやす」の3つの視点からお金について考えることです。

 「つかうお金」は自分が何にいくら使っているのか把握すること。細かく把握する必要はありませんが、年間の収入に対して支出がいくらでプラスマイナスがどうなっているのか。これがわからないと、ライフプランを立てることもできないですし、どれぐらい投資に回すことができるのかも不透明になってきます。

「まもるお金」は病気や転職など、不測の事態に備えるお金のこと。毎月の生活費の3~6か月分相当を確保しておくのがベターといわれています。自分の手元にあるお金だけでなく、利用できる公的保険の存在を知っておくことも重要だと髙野さんはいいます。

そして「ふやすお金」は、老後の資金など、10年以上先まで使う予定のないお金のことで、投資信託や株式、外貨預金などがこれに該当します。

皆さんに聞き馴染みのあるものだと、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)もふやすお金の一種です。

「NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)は、国が推奨していることもあり、『いつかは始めないと』と考えている方も多いはず。お金を増やすには、具体的なゴールを決めることが重要です。個人的には、リスク幅の大きい短期投資型より、リスクの少ない長期積立型をおすすめしています。とはいえ、ご自身の集めた情報だけでは不安という方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、ぜひお金のプロである私たちファイナンシャルプランナーに気軽に相談して欲しいと思います」(髙野さん)

マネー相談室
イベント当日は、会場内に個別相談できるブースを設置。普段なかなか話せない内容とあって、相談にも熱が入っていました。

教えてくれたのは…髙野圭子さん

ファイナンシャルプランナー。家族の病気をきっかけに保険とお金の大切さを痛感し、不動産業界から転身。現在はラジオ局や新聞社主催のマネーセミナー講師として活動。個別相談実績は1000世帯におよび、ライフプランを中心に幅広いアドバイスを行なっている。また、がん治療とお金の話だけでなく、資産形成・セカンドライフ・公的保険制度といったテーマのマネーセミナーなどニーズに応じた登壇依頼に応えている。

取材・文/岩本 彩
撮影/松橋晶子

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