「悩みすぎて前に進めない…」|心に効く“ヨガ哲学の処方箋”
ヨガジャーナル本誌で『漫画で読むヨガ哲学』を監修している谷戸康洋先生が、悩めるヨギに向けて送る“ヨガ哲学の処方箋”。連載形式で、ヨガ哲学の学びから考える、こころのメンテナンス法を学びます。今回は「悩みすぎて前に進めない…」という悩みに向き合います。
「ま、いっか」、こんな風にいつでも受け入れて、悩まずにいられたら毎日とても幸せかもしれません。思い通りにならないことを受け入れる力、これも一つの能力です。
考え方は一人一人全く違う世界を映し出し、一つの事象でも真剣に悩む人、深刻に捉える人、気楽に捉える人、気にも止めない人と様々なタイプがいます。気楽に捉えられる人や気にも止めない人は「ま、いっか」と受け入れる力や、どんな方向に物事が展開しても、そのときそのときで対処できる力があるようです。真剣に毎日を過ごしていれば、悩みは尽きません。しかし、全て自分の思い通りに日々のシナリオを進めることはできませんし、予期せぬ出来事も起こります。仮に全て思い通り、予想通りの人生だったら、味気なくつまらない日々です。
過去の自分の選択に後悔して、悩むこともあると思いますが、そのときの自分なりに最善の選択をしているので、そのときに戻ったとしても同じ選択をすると思いますし、違う選択をしていても結果は同じところに辿り着いているかもしれません。
反対にまだ起きていない未来のことを悩む事を心配と言います。
今自分の思考が「後悔(過去)」なのか「心配(未来)」なのかを「自分研究」してみて癖をつかむことも日常の中でのヨガの練習です。
自分の考え方が変われば対処できることなのか、行動次第で解決することなのか、それとも思い通りにならないことなのかを自分研究することも大切です。
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