動きやすく、シルエットにもこだわったジェンダーレスなウェアブランド「WANAWANA」の魅力とは
スウェットパンツって、ヒップラインがもたついている感じがしますよね。まあ、そんなものだろうと思っていたのですが、妥協できなかった人がいます。趣味のダンスをしていたらシルエットが気になり、すっきりしたウエアを探したところ見つからない。それなら自分で作ってしまおうと、2023年8月にデビューしたのがダンスウェアブランド「WANAWANA(ワナワナ)」です。着心地がよく、ヨガやワンマイルにも大活躍の新ブランドを紹介します。
今夏デビューした「WANAWANA」
「WANAWANA(ワナワナ)」は、2023年8月4日に、ウイメンズをメインにジェンダーレスで着られるアイテムを中心にデビューしたダンスファッションブランドです。アパレル企業で約10年間生産を経験し、その後ファッションのPRとして10年のキャリアを持つディレクターのいわいまゆみさんが、ずっと趣味として続けていたダンス業界をファッションの側面から盛り上げたいと考え、立ち上げました。ダンスウエアが一か所にまとまっていて買えるショップなどがなく、ダンス仲間たちと「かわいいウェアブランドがあったらいいね」と話しながら15年。ここまで経っても出てこないなら、自分で作ってしまえと思い、ブランドの立ち上げを決意したそうです。
実は、いわいさんはダンスが好きというだけでなく、自身を見つめなおすきっかけをくれたのがダンスだったことから、ダンスには特別な思いがあるようです。アパレルやPRの仕事は、多忙を極めます。心身ともにバランスを崩しそうだったとき、ずっと好きだったダンスを始めて見ると、体に変化があったといいます。
「筋肉がついたのもあるのかもしれませんが、体重が増え、体温が一度上がり低体温症からも解放され、心身ともに健康になれました。」といわいさん。
ダンスもヨガもそうですが、自己肯定感を高めて、無理なダイエットではなくヘルシーな体づくりをして欲しい。そんなときに、着心地のいいかわいいウエアがあればいいなとデザインされています。着ているもので気分が変わるからこそ、より楽しむためのファッションを提案してくれるブランドです。
とはいえ、1人で立ち上げるのは大変で、ダンス仲間やプロダンサー、ダンススタジオ経営者、PR仲間、雑誌やWEBの編集者、デザイナーなど、多くの意見を聞き、本当に需要があるのだろうかなど、ブランドを立ち上げると決めてから、デビューまでの道のりは平坦ではなかったようです。
ブランド名はヒップホップのステップ名から
ブランド名は、ヒップホップのステップ名が由来。クールで楽しい雰囲気のあるステップで、ブランドロゴのWANAの文字が一続きになっているのは、ダンスが一体となるユニゾンを表現しています。ロゴだけで、ブランド名は読めないかもしれないけれど、なんだかかわいい。みんなが交わっている感じが表現されています。このロゴイメージがあったため、音のテンポがよく、いわいさん自身が愛着がもてた「WANAWANA」に命名したのだとか。声に出してみても音がかわいく、覚えやすい名前ですね。
気分があがるシルエット
オンラインストアでは、オリジナル商品とそれにコーディネートするのにぴったりなセレクト商品が並んでいます。特にこだわったのは、スタイルアップが叶うパンツです。スウェットでスタイルアップとは?
「脚を長く見せたい。ウエストをきれいに見せたい。お尻をきゅっと見せたい。脚をすらっと見せたい。この4つを追求して、パタンナーさんと何度も何度も修正して、ようやくたどり着いたデザイン」というパンツは、ウエストのクロスの角度を変えることでお腹を見せることも出ないようにすることもでき、好みやトップスのデザインによってアレンジできます。私自身も愛用していますが、ヒップのあたりのもたつきがないスウェットは人生初かも。
生地は薄すぎると下着や体のラインをひろってしまい、厚過ぎると持ち運びも重く、体感も暑くなるためちょうどいい生地感にこだわったそう。狙い通り、ダンサーさんたちにも好評だとか。もちろんヨガにもおすすめで、いわいさんの友人のヨガティーチャーからも、このウエストクロスロゴ刺繍パンツは生地に伸縮性があり、とてもやわらかくヨガのときにおすすめとのこと。腰の位置が高く見え、足のラインがきれいに見えるよう計算されていて、スタイルアップが叶います。ヨガのポーズが上手になった気分になれそう。
レギンスに合わせるのもおすすめと提案してくれたのが、袖ロゴクロップロンT。トップスの丈は短すぎず、ぎりぎりお腹が見えるか見えないかの丈感で、腕をあげたときお腹は見えるけれどバストが隠れるという絶妙な丈感。袖のロゴもかわいいですね。個人的には、先ほどのウエストクロスロゴ刺繍パンツとコーデしたいと思いました。
ヨガをするとき、着ているウエアで気分って変わりますよね。より楽しめるようにこだわりを込めたオリジナルを今後も増やしていきたいとのことで、今後バリエーションが広がりそう。まだスタートしたばかりなので先になるかもしれませんが、ゆくゆくはキッズブランドも手がけたいとのこと。いわいさん自身が、体を動かしているからこそのこだわりの詰まったアイテムが増えるのは楽しみですね。
AUTHOR
林ゆり
ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。 関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育つ。LOHASを実践しながら、ファッション、コスメ、食べ物など、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてライフスタイルマガジンやブログで発信中。
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