「前屈した時、ももの裏が辛い」硬いのはもも裏ではなく背中かも|もも裏"以外"の硬さをゆるめる方法
前屈をした時、もも裏やひざ裏が硬くてつらい。でも少し負荷をかけた方がストレッチ効果が高まるだろうと無理な動きをしていませんか?今回はもも裏やひざ裏の以外にもゆるめておきたい部分をご紹介します!
前屈のポーズで伸ばす場所とは?
座位の前屈はサンスクリット語でパスチモッタナアーサナ(Paschimottanasana)と言い、以下の3つの言葉が組み合わさっています。
● Paschima(パスチマ):頭の先からかかとまでの身体の後面(西の意味もあり)
● Uttana(ウッタナ):伸ばす
● Asana(アーサナ):ポーズ
ヨガポーズの名前は体のどの部分・どの筋肉を働かせるのか、どこをゆるめてリラックスさせるのかを表現していることが多いですが、このポーズは名前通り、身体の後面を伸ばすポーズになります。
前屈と聞くともも裏が硬くてつらい、もも裏を柔らかくしないとなどが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、本来、身体の後面を伸ばすポーズなので、桃浦よりも背中も気持ち良く伸ばすことを意識することが大事です。
背中のこわばりを解消しよう
前屈をする前に背骨を動かして、背中全体のこわばりを和らげていきましょう。
キャット&カウ
四つ這いになって背中を丸める、反らせるの動きを繰り返します。シンプルな動きですが呼吸を意識しながらゆっくりと丁寧に動いて、背中のこわばり具合や伸びる感じを意識しましょう。
それぞれのポーズの詳しいやり方
ねじりのポーズ
体を左右にねじってキャット&カウの時と違った背中の部分の伸びを感じます。息を吸って軽く背すじを伸ばし、吐きながらゆっくりと上半身をねじります。
チャイルドポーズ
お休みのポーズですが、腰や背中を伸ばす要素も含まれています。お尻をかかとに安定させ、指先を遠くに伸ばしてじっくりと伸びを感じてみましょう。吸う息で背中全体が広がり、吐く息で元に戻る様子を感じてみましょう。ゆったりとした呼吸ができることも、心地よくポーズをとる上で大切なポイントです。
前屈をするときには?
膝をロックせず、そけい部(太ももの付け根)に物を挟むようにしながら上半身を倒します。首、肩に余計な力みがなく、背中がゆるんで広がる様子をイメージしながらポーズをとれるのが理想です。
両脚をまっすぐに伸ばして上半身を倒すのが前屈の目的と思われがちですが、もも裏やひざ裏に硬さを感じるうちは膝と股関節を曲げて前屈をします。痛みや違和感があるのに、多少の痛みを我慢したほうが柔らかくなると思って無理にポーズをとらないように注意しましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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