前屈すると痛い人はもも裏が硬い?猫背やコリの原因を取り除く仰向け&壁を使う簡単ストレッチ
前屈をする時に感じるもも裏の硬さは、前屈がしづらいだけではなく体の不調につながることもあります。痛くてつらいから…とストレッチを避けたくなるかもしれませんが、仰向けで壁を使えば無理なく少しずつ硬さをやわらげることができます。
もも裏が硬くなるとどうなる?
もも裏の筋肉(ハムストリング)は大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の三つの筋肉の総称で、お尻(坐骨)から膝裏にかけてをつないでいます。
座っているときは筋肉が縮んでいる(使われていない)ので、座り時間が長かったり運動不足が続くと硬くなってしまいます。もも裏が硬いと骨盤が後ろに引っ張られて(後傾)猫背になる、姿勢が崩れると、腰や肩、首に余計な負担がかかってコリや痛みが生じる、呼吸がしづらくなる、内臓が圧迫されるなどの不調にもつながります。
もも裏の硬さのデメリットは前屈をする時につらいだけではないので、「運動不足だから仕方がない」と放置せずに少しずつ硬さをやわらげることが大切です。運動が苦手な人でもやりやすい、仰向けの姿勢でできるストレッチで無理なく始めていきましょう。
壁に両脚をあげる
リラックスのポーズ、足のむくみ解消のポーズとしておなじみですが、硬いもも裏を少しずつ伸ばすこともできます。
やり方
1)壁の前で両膝を立てて横向きに座り、お尻の側面をできるだけ壁に近づける。仰向けになって脚を壁にあげる。
2)お尻と壁の間の距離でもも裏のストレッチの強度が変わるので、お尻の位置を調節してもも裏の伸びが気持ち良く感じられる場所を選ぶ。
→お尻が壁に近いほど伸びが強まる。
3)足首を90度に曲げてかかとを押し上げ続けてさらに伸びを加える。
脚を開く
座って行う開脚よりも自分のできる範囲で脚を広げてポーズをキープしやすくなります。もも裏の内側をストレッチする他、骨盤内の血流を良くする効果も期待できます。
やり方
壁に両脚を上げた状態からそのまま脚を左右に開く。
4の字ストレッチ
もも裏に加えてつながっているお尻もストレッチします。開脚で開いた股関節を閉じる動きでバランスをとります。
やり方
1)壁からお尻を離し、右脚を曲げて足の裏を壁につける。
2)左脚を曲げて足首を右の太ももの上に乗せる。
3)左のお尻からもも裏にかけての伸びを感じ、伸びが強く感じる場合は、曲げた右膝を少し伸ばして右足の位置を高くする。
4)終わったら足をおろして反対側も同様に行う。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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