ヨガからわかるタイプ別診断:自分のクセをみつけて改善しよう
新年の抱負は決まっただろうか。特に新年の目標としてでなくても、何か新しい挑戦を考えているだろうか。「自分のプラクティスをよく観察し、自分の目標をはっきりさせよう」と提案してくれたのはヨガ・ジャーナルのインフルエンサーであり、心理学者であるローレン・タウス。ヨガにとどまらず生活や人生のすべてに当てはめられる目標となるはずだ。
新年というのは新しいことが始まる空気が満ちていて、自信につながるような本当の目的を見つけやすい。自分の関わっている様々なもののなかで、もっと改善したり、前進させたりといったことを必要としている領域が何なのか、すでにはっきりしている人もいるだろう。だが、そういう人たちでも、アーサナのプラクティスのなかに自分が進むべき方向や、くみ取るべき深い知恵がたくさん隠されているということには気づいていないかもしれない。私は10年以上ヨガを教える経験を積んできた。そのなかで、人の動きはいくつかのタイプに一般化することができることに気づいた。ヨガ講師であると同時に、私はクリニック勤務のセラピストでもある。その経験から分かったことは、体の動きのタイプは、それぞれ特定の性格と関連していることが多いということだ。以下に挙げるどのタイプに自分が当てはまるか(ひとつでも、複数でも)見てみて欲しい。これまでの決まったパターンにシンプルな変化をひとつ加えることで、毎日がもっと楽しく、充実したものへと開けていくかもしれない。
せっかちタイプ
せっかちなヨギは力の必要なプラクティスや、暖かくした部屋で行われるヨガでよく見られるタイプだ。このタイプのヨギは、姿勢をキープすることに難しさを感じている。行動的なところもありながら受け身的。このタイプは男女問わず、チャトランガ・ダンダーサナ(四肢で支える杖のポーズ)や腹筋、腕バランスといったポーズを余分にやりがち。このタイプのヨギの多くにとって、亡骸のポーズ(シャヴァーサナ)は、ヨガで得られる利益のなかでも下位に位置づけられるだけでなく「完全な時間の無駄」とすら考えられていることも度々である。「せっかちなヨガ」タイプの生徒たちは、クラスが終わる前に早々と立ち去ったり、あるいは横になるときに目を見開いたままだったり、レッスンの後で今日は何をしようかと計画を立てていたりする。
自分のことのように思えた人は
もし当てはまれば、次の描写についても「自分だ」と思うかもしれない。
いつも何かをする途中?
なかなか物事に満足できない?
寝付くのが難しい?
あなたにぴったりの目標は
もし上に挙げた質問への答えがイエスなら、あなたは「ペースを落とすこと」を目標にすると良いだろう。注意:これがなかなか簡単ではない。自分自身に優しくなろう。ゆったりとできる場所を確保して、この変化に向かってリラックスして欲しい。瞑想とリストラティブヨガは「せっかちなヨギ」のための素晴らしい目標となる。これらは「速度」や、あるいは倒立のポーズよりもっと多くをあなたにもたらしてくれるはずである。
のんびりタイプ
「のんびりなヨギ」タイプは、クラスに現れるのも、ポーズの動きも、ゆっくりとしている。誤解のないように言い添えておくと、のんびりなヨギというのは、けがや病気からの回復過程にある人ではない。そうではなくて、別の理由でゆっくりなタイプを指している。つねに長く、しかも必要以上に多い中断があり、グループの集団の流れから頻繁に離れてしまうのだ。このタイプの生徒は、チャイルドポーズ、あるいはシャヴァーサナ(亡骸のポーズ)のときにあらわになる。
自分のことのように思えた人は
もし自分のプラクティスがゆっくり目サイドにあるな、と思ったら、これまでの生活のなかで動き出すのが難しい場面があったかどうか、あらためて考えてみよう。
朝早く起きるのは大変なこと?
「うつ」になった経験はある?
必要とあらば自己主張できる?
あなたにぴったりの目標は
動きに関して自分の限界を探索するという目標を定めるといいかもしれない。いつもよりもう少しだけ挑戦してみるのだ。そうするうちに、自分自身の力を探り、発見することがじょじょにできてくるだろう。この経験が、ヨガ以外の場面においても、より大きな自分の可能性を探り出す姿勢につながってくるといいだろう。時にちょっとしたきっかけこそが、自分に自信を持てるように変わっていくときに必要なもののすべてだったりする。
きちんとできないタイプ
このタイプのヨギは、一目見ただけで分かるほど自分自身の体とのつながりを欠いてしまっている。このタイプの生徒は、右と左が分からずに混乱しているなんていうこともザラ。「脚を真っ直ぐに伸ばして」といったシンプルなかけ声にも呆然としてしまったりする。基本的な部分での困難のように思えるかもしれないが、これは生徒の知性を反映したものではない。こうした現象は、心身がより統合されるようになるための絶好の機会が訪れていることを示しているのだ。
自分のことのように思える人は
もしあなたがヨガのクラスで頻繁にどうしたら良いかよく分からなくて困ってしまうとしたら、そもそも「自分の体の声を聞く」ということ自体に難しさを感じていることだろう。
自分が本音の部分で何を感じているか分かりにくい?
「直感」という概念そのものが自分にはなじまない考え方だと思う?
あなたにぴったりの目標は
身に覚えのあることばかりなら、あなたの目標は「もっと練習を重ねること」というきわめてシンプルなものになる。クラスではつねに自分が何をどのように感じているかを意識することを目指そう。「四頭筋が動いている」といったシンプルなことに気づくことで、自分自身を認め、褒めてあげることができる。だって、それは自分自身に前よりもっと気づくことができるようになったということなのだから。時間とともに、生活の様々な場面で、今までよりももっとはっきりと、精確に動くことができるようになるはずだ。ちぐはぐになってしまいがちなあなたのプラクティス。でも別の側面から見れば、それは誰もがほしがる「一体感」を手に入れるチャンスなのだ。
体が硬いタイプ
硬いヨギは、プラクティスそのものを避けるようになっていることがよくある。男性であれ女性であれ、このタイプの生徒は体を動かせる範囲がきわめて限られているため、グループでのレッスンの際、他の生徒たちと一緒に合わせて動くのに難しさを覚える。
自分のことのように思えた人は
前屈のときにハムストリングがあまりに硬くてつま先に触れることができないということがないだろうか?
ヨガは自分向きではない、だってこんな基礎的な形(のように思えること)もできないほど私の体は硬いのだから、と考えてはいないだろうか?
ジョギング、ランニングなどでかなり真剣に走っている(走っていた)、または元スポーツ選手だが、体が硬くて可動域が狭い?
もし答えがイエスだとすると、あなたは「硬いヨギ」タイプ。プラクティスを通じて、文字通りの意味で大きく開いていくことができる素晴らしい潜在的能力をあなたは有している。
あなたにぴったりの目標は
定期的なプラクティスを目標にしよう。家でできる簡単なストレッチだったとしても、短期間の間にきわめて大きな前進が見られるはずだ。体の緊張をほぐしていくプロセスは大きな困難をともない、時には挫けそうになることもあるかもしれない。他方で、より健康的になり、より柔らかい体になるための良い機会であり、生活の様々な場面における柔軟性もまた同様に手に入れることができる。「自分の体を変えていく力が自分にはある」というシンプルな発見は、ヨガに留まらず、自分に何ができるのか照らし出してくれるかもしれない。
変化が嫌いなタイプ
変化嫌いのヨギは、ルーティンが大好き。毎回、何が起きるか正確に把握することができる場所として、ビクラムヨガまたはアシュタンガヨガの教室でしばしば見られるタイプである。いつも同じなのが好きなこのタイプのヨギは、特定のクラスや、特定の講師に過剰に依存するようになりがちである。
自分のことのように思えた人は
もし自分は変化嫌いのヨギだと感じたならば、人生のほかの局面においても自分のことを自発性に難しさを抱えている人間だと考えているのではないだろうか。
いつも同じ場所に行く?
いつも同じレストランで同じメニューを頼む?
生活のなかでどのぐらいのルーティンを持っているだろうか?
自分の心地良いと感じられる範囲を離れることで、これまで足りなかった色味と刺激とがあなたの人生にもたらされるようになるかもしれない。
あなたにぴったりの目標は
以上の質問にたいして当てはまるところが多かった場合、少しだけでいい。いつもの自分の心地良い範囲から飛び出してみよう。それは大事なものに別れを告げることではない。ただ、別のヨガスタジオや別の教室、別の講師たちも試してみるというだけだ。あなたの成長を助けてくれたり、新しくお気に入りとなる、とても素晴らしい出合いがあるかもしれない。それがどんな大きな変化を引き起こす火花となるかもしれないのである。
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