股関節のけがを防ぐには?股関節にまつわる5つの疑問

Sayaka Ono

股関節のけがを防ぐには?股関節にまつわる5つの疑問

ヨガでけがが起こりやすい部位のひとつが股関節。股関節は球関節と呼ばれる関節で、関節の接続部分が球状をしています。そのため、さまざまな方向に動ける可動性の高い関節と言えます。けがを防ぐための練習方法を、股関節のケアに詳しい鈴木まゆみ先生が柔らかい人・硬い人に向けて、それぞれアドバイス!

股関節のけがにまつわる5つの疑問

1.股関節まわりが硬いとどんなけがをしやすいですか?

実は、硬い人は股関節自体のけがはしにくいです。

股関節まわりが硬いと、負担がかかるほど大きな動きができません。そのため、股関節自体にトラブルは起こりにくいと言えます。ただ、股関節の硬さをカバーしようと代わりに膝や腰を不自然な方向にねじったり、過剰に使ってポーズをとりがち。その結果、膝や腰にトラブルを招くことに。股関節が硬い人は、どの部位もムリをしないよう、プロップスを上手に使って軽減しましょう。

股関節のけがを防ぐには?股関節にまつわる5つの疑問
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2.股関節は柔らかければ柔らかいほどいいの?

「柔らかいだけ」はけがのもと。筋力がないうちはセーブして!

柔軟性と安定性のバランスがとれた状態の股関節が理想です。ほとんど運動経験がなくもともと体が柔らかい場合など、柔らかくても股関節を安定させる筋力がないのはリスキー。股関節が適正範囲を超えて過剰に開くことになり、骨と骨をつなぐ靭帯が伸びたり、関節の軟骨が磨耗するなど、けがを招きやすくなります。

このタイプは意識的に股関節の可動域を制限した練習をしましょう。並行して、股関節を支える筋肉のトレーニングも必要です。

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3.特にけがをしやすいタイミングはありますか?

女性ホルモンのリズムで柔軟性が高まるときは注意!

女性の場合、女性ホルモンのバランスによって股関節の可動域が変わるといわれています。特に、月経中は骨盤が少し開くため、股関節も開きやすくなります。また、妊娠中も出産に向けて全身の靭帯がゆるみ、股関節の可動域が広くなります。柔軟性が高くなるタイミングはオーバーストレッチになりやすく、けがをしやすいので気をつけましょう。

4.開脚ポーズで先生にアジャストされるとすごく痛いです…耐えるべき?

痛みはけがの危険を知らせるサインです!

一方的に先生の判断にまかせるのではなく、自分の体の感覚を大切に。アジャストによって、自分自身が快適に動くことができ、開脚が深まるのは◎。でも、アジャストする先生がかける力によって、自分の可動域を超えて股関節が開かされるのは危険。けがを招きやすいので注意が必要です。体が「痛い!」と反応したら、迷わず伝えましょう。

5.どうすれば股関節のけがを防げますか?

自分の体の個性を知り、ヨガ本来の目的を忘れないこと!

ひと口に股関節と言っても、それぞれ個性があります。だから、先生やほかの生徒はできても、自分にはできない動きがあることも覚えておいて。ヨガの目的は、ポーズをキレイに見せることではなく、ポーズを通して自分の体や心の状態を知ることです。そこにフォーカスを当て、いつも自分に合わせて練習することが、股関節のけが予防につながります。

体が硬い人の練習法

▶膝をムリに倒さない練習法はこちら

▶脚を開いてムリに前屈しない練習法はこちら

▶股関節まわりをゆるめる準備運動はこちら

体が柔らかい人の練習法

▶背骨が引き上がる位置まで戻す練習法はこちら

▶外旋して上がるところまで戻す練習法はこちら

▶股関節を支える筋肉を鍛える練習法はこちら

教えてくれたのは…鈴木まゆみ先生
トラムヨガスタジオ主宰。全米ヨガアライアンスTT認定講師(E-RYT500)。シンディー・リー氏に師事。OM yoga、マインドフルネスの指導のほか、ヨガイベントへの参加や日本各地でのワークショップなども開催。

photos by Sayaka Ono
model by Akie Omori,Rin Ishikawa
hair&make-up by Kyoko Suzuki
text by Minako Noguchi
yoga Journal日本版Vol.68掲載

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