ヨガの最後にシャヴァーサナを必ず行う理由

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ヨガの最後にシャヴァーサナを必ず行う理由

JOHN HANC
JOHN HANC
2017-12-25

シャヴァーサナで静かに静止する間に、身体とマインドはクラスで経験したすべての動作、インストラクション、感覚を統合することができる。アーサナ練習での経験をシャヴァーサナで吸収できれば、平穏で研ぎ澄まされた意識を保ちながら、クラス後の様々な状況に向き合うことができるのだ。

多くのティーチャーが、シャヴァーサナは最も重要なアーサナであると考えている。この静かで控えめなポーズこそが、私たちを真の精神や、ヨガの目的、さらには自分が何か大きな存在の一部であるという気づきに最も近づけてくれるからだ。

 

多忙な人にこそ効果があるシャヴァーサナ

「静かに横たわって、リラックスしながら、ただ呼吸をするだけの機会を、人生のうちでいったい何回自分に与えられるでしょう」と問いかけるのは、ワシントン州スポケーン、ゴンザガ大学の人間生理学教授でヨガティーチャーでもあるクリスティーナ・ガイトナーだ。アメリカスポーツ医学会の広報も務めるガイトナーは、シャヴァーサナによって全身の筋肉の緊張を軽減でき、静かな場所で邪魔されずにリラクセーション反応を高めることができる、と語る。さらには、日々の心配事を手放すこともできる。

「身体、マインド、精神が調和されて、心地よい心理状態が生み出されます。マットから離れる前に、穏やかでリラックスした状態で練習を終えられる素晴らしい方法です」とガイトナーは言う。

今では科学者や医療従事者たちもシャヴァーサナの有益さを評価しているが、多忙な人々(私や、多分あなたも)に特に効果があることは、ヨガティーチャーたちはかなり前から認めていた。

ワシントン州ベルビューにあるパーナヨガ・センター創立者、アーディル・パルキヴァラは、1960年代後半に、ムンバイで有名な弁護士だった彼の母親が、手っ取り早くできるヨガ・プログラムを教えてもらおうとB.K.S.アイアンガーをたずねた時の話を語る。「母はアイアンガー師にこう聞いたのです。『練習を一通りやる時間がありません。必ずやるべき最も重要なポーズは何でしょうか?』と。するとアイアンガー師は答えました。『ヘッドスタンド2分、ショルダースタンド5分、シャヴァーサナはできるだけ長く行いなさい』」

パルキヴァラは、これがアイアンガーの最適な練習のための普遍的なルールではないことをあわてて付け足した。「この3つだけのアーサナの練習は、母が最も忙しいときだけ行うように特に組み立てられたものです。週末は、母もフル・プラクティスを行っていました」。とはいえ、アイアンガーがこの3つのポーズのシークエンスシャヴァーサナを含めたことからも、その重要性は明らかだ。

うたた寝するためのポーズではない

ヨガの練習生たちがシャヴァーサナを軽視したり、誤解したりしているのは珍しいことではない。「シャヴァーサナが始まると、こっそりクラスを抜け出す生徒たちもいます」と話すのは、テキサス州ウッドランドを拠点とするアヌサラヨガの創立者ジョン・フレンドだ。「彼らは5分から10分じっと横たわる間、無防備だと感じるのです」。中には昼寝タイムとか、練習後のうたた寝の時間だと思っている生徒たちもいる。「あっという間に寝付く生徒もいます」とフレンドは言う。「横になった途端にです」

この熟練した指導者は、世界中の彼の生徒たちに、シャヴァーサナはうたた寝や、さぼることと同義語ではない、と教えている。実際は、その逆である。この一見シンプルなポーズこそが、“究極の自由”へと導いてくれるとフレンドは言う。

シャヴァーサナは、最高の形で開放感を味わう機会を与えてくれる。その自由は、外界との繋がりを手放した時に訪れる。そのような瞬間に、自身を解放することで、喜びや悲しみなどの個人的な経験の制限を超えた、真の自己、真我を経験できる。

シャヴァーサナでは「精神、つまり私たちの本質は、物理的な領域にとどまらず、とらわれることもない」とフレンドは語る。

Translated by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.25

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