朝、「さつまいも」を皮ごと食べない方がいい人の特徴|管理栄養士が解説
「さつまいもは皮にも栄養があるから、皮ごと食べた方がいい」と聞いたことがある方も多いでしょう。朝食に焼きいもや蒸しいもを取り入れている方のなかには、「いつも皮まで食べている」という方もいるかもしれません。しかし、胃腸の調子によっては、無理に皮ごと食べる必要はありません。今回は、朝にさつまいもを皮ごと食べない方がよい人の特徴と、胃腸に負担をかけにくい食べ方について、管理栄養士が解説します。
さつまいもを皮ごと食べるメリットは?
さつまいもを皮ごと食べるメリットのひとつが、食物繊維をより多く摂れることです。
たとえば、蒸したさつまいもには、可食部100gあたり皮つきで3.8g、皮なしで2.3gの食物繊維が含まれています。食物繊維は、小腸で消化・吸収されずに大腸まで届く成分です。便通を整えるなど、おなかの調子をサポートする働きが期待できます。
また、さつまいもの皮には、抗酸化作用をもつクロロゲン酸などのポリフェノール類も含まれます。
朝にさつまいもを皮ごと食べない方がいい人の特徴
前述のように、さつまいもは皮ごと食べることで、食物繊維をより多く摂れるほか、皮に含まれるポリフェノール類を摂ることもできます。一方で、朝にさつまいもを皮ごと食べない方がよいのは、胃腸の調子がすぐれない人や、食物繊維を多く摂ったときにおなかが張りやすい人です。
下痢などで胃腸の調子がすぐれない人
下痢などの症状があるときは、食物繊維の多い食品が腸への刺激になることがあります。また、さつまいもの皮は繊維質で消化されにくいため、胃腸の状態によっては負担になることもあります。
普段はさつまいもを皮ごと食べている方も、朝起きて「今日は胃腸の調子がいまひとつかも」と感じる日は、無理に皮ごと食べず、皮をむいて食べるとよいでしょう。ただし、下痢などの症状が強いときは、さつまいもそのものを無理に食べないことも大切です。
食物繊維を多く摂ったときに、おなかが張りやすい人
食物繊維を一度に多く摂ると、人によってはガスが増え、おなかの張りにつながることがあります。普段から食物繊維の多い食品を食べるとおなかが張りやすい方は、皮ごと食べることにこだわらず、一度に食べる量も調整してみましょう。
なお、皮をむいたからといって、さつまいもの栄養がほとんど摂れなくなるわけではありません。皮なしのさつまいもにも、食物繊維のほか、ビタミンCやカリウムなどが含まれています。
胃腸に負担をかけにくいさつまいもの食べ方
胃腸の調子が気になる朝にさつまいもを食べる場合は、皮をむくだけでなく、以下のポイントを参考に食べ方にも気をつけてみましょう。
・やわらかく加熱する
・ひと口ずつよく噛んで食べる
・一度にたくさん食べすぎない
とくに朝は、忙しくてつい急いで食べてしまいがち。胃腸の調子が気になる日は、やわらかく調理したさつまいもを、少量ずつよく噛んで食べることを意識してみてくださいね。
まとめ
さつまいもは、皮ごと食べることで食物繊維をより多く摂れるなどのメリットがあります。一方で、胃腸の調子がすぐれないときまで、無理に皮ごと食べる必要はありません。体調のよい日は皮ごと、胃腸の調子が気になる日は皮なし、もしくは食べることを控えるなど、その日の状態に合わせて食べ方を選んでみてください。
【参考文献】
・文部科学省,日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
・JAグループ「秋・冬の旬野菜 サツマイモ」
・公益財団法人長寿科学振興財団,健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」
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