Sayaの星占い【マインドフルネス占星術】12星座共通/2024年前半の運勢
なんとなく過ぎていた日々が星を知ると変わりはじめます。あの人がこんなことを言うのは、金星が「逆行」しているから。連絡ミスが多発するのは水星「逆行」のせい。こんなにも気持ちが盛り上がるのは満月だからと言うように。星という眼鏡をもつことで、小さなささやきや予兆にも気づき始め、「今、ここ」に集中できるように。マインドフルに生きられるようになるのです。「今、ここ」を生きるためのマインドフルネスな占星術です。
2024年前半/全体の星まわり
2024年の特徴として、変容の星・冥王星が1月21日にやぎ座を去り、みずがめ座に入ることにあります。やぎ座の冥王星時代は、時には人から奪ってまでも社会での成功や達成を求め、ひとつの山を全員で競って登るようなところがありましたが、これからは下山の時代です。社会的なポジションがあっても、孤独に陥っていたら何の意味もないことに、多くの人が気づき始めるのです。
ただ2024年は9月2日に冥王星が再びやぎ座に戻り、11月20日まで滞在します。下山しているように見えて、実は内心、返り咲きを虎視眈々と狙っているということもあるかもしれません。その意味で、油断は禁物というのが2024年だと思います。
2月から3月にかけては、みずがめ座に惑星が多く集まるので、新しい時代への期待が高まるでしょう。3月10日に思考や伝達の星・水星がおひつじ座に入りますが、この頃から新しいことをやりたいという気持ちが大きくなっていくはずです。でも、3月は、だんだんとうお座にも星が集まっていき、ここには現実化とルールの星・土星、境界を溶かす星・海王星も滞在しているので、孤独感も出てきやすいでしょう。
混乱が生まれやすいのは4月です。4月2日〜25日は、水星がおひつじ座で「逆行」し、9日には新月&日食も起こります。つまり。3月10日頃から考えてきたことが4月に「待てよ」となるけれども、「それでもやりたい」というように、爆発してくるような、そんなところがあるのです。行動や戦いの星・火星がおひつじ座に入るのは5月1日なので、行動は5月以降になる人が多いでしょう。企業などでも、ワンマン社長などが「もっとおもしろいことをやろう」と言い出すのが3月10日頃。それで、現場が大混乱になるのが4月。そのうえで、5月頃からスピーディに物ごとが進んでいく。そんな展開があちこちで生まれそうです。
4月はだんだんと、星たちがおうし座に入っていくのですが、おうし座にはもともと拡大と保護の星・木星と自立や変革の星・天王星があり、4月21日には木星と天王星が邂逅します。この5年ほどの流れと1年ほどの流れが重なり、大きな変化を呼んでいくでしょう。変わらないものを嫌う動きが出るでしょう。
5月は、今度はだんだんと星たちがふたご座に移動していき、5月26日には木星がおうし座からふたご座へ。木星は1年で星座を動くので、これから1年、多くの人がふたご座的な「好奇心」にもとづいて、新しいことを知ろうとしていくはずです。アップデートした、新しい学びを心がけましょう。
6月は、今度はだんだんと星たちがかに座に移動していくので、ちょっと休みたくなるかもしれません。また、今年は物ごとの停滞を呼ぶ土星の「逆行」が6月30日、不安を招きやすい海王星の「逆行」が7月2日に控えています。つまり、前半のうちは、新しい時代の波に乗り、新しいことをやろうという勢いがあるのですが、後半になると停滞を感じたり、持久力がなかったり。問題が出てくるイメージがあるのです。でも、ここでは焦らず、思い切って休むこと。誰もが動き続けることはできません。時代をサバイバルできたことに感謝しつつ、初夏はちょっとダラダラと過ごしてみるつもりで。無謀な目標設定はせず、できることを楽しくやっていきたいですね。そう、6/22と7/21には2回、やぎ座で満月があります。冥王星がやぎ座を抜け、2回満月が起こるので、そこで目標ができれば十分と心得て。
占い・文/Saya
アストロロジー・ライター。東京出身。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・オンライン」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、晴耕雨読の日々。新刊、『星を味方につける生き方、暮らし方〜不安な時代に翻弄されずに私を生きる〜』(1540円/集英社)が好評発売中。
イラスト/maegamimami
イラストレーター。女性誌・広告・WEB・ブランドとのコラボレーションなどを中心に活動。その他、TVドラマのメインビジュアルや、読売新聞で連載された「黄金夜界」(作・橋本治)の挿絵なども手がける。近年は、ユナイテットアローズBEAUTY&YOUTHとのコラボレーションコレクション、POLA「ディエム クルール」、ATSUGI「アスティーグ」、ワコール「LASEE」のビジュアル、雑誌ケトルで連載がスタートしたサニーデイ・サービス曽我部恵一氏 執筆の初の長編小説「メメント・モリタ」の挿絵などを担当。
AUTHOR
Saya
アストロロジー・ライター。東京出身、京都在住。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・デジタル」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、星を読み、畑を耕す傍ら、茶道のお稽古と着物遊びにいそしむ日々。新刊、『占星術ブックガイド〜星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集〜』(5500円/説話社)が好評発売中。
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