Sayaのマンスリー星占い【マインドフルネス占星術】12星座共通/3月の運勢
なんとなく過ぎていた日々が星を知ると変わりはじめます。あの人がこんなことを言うのは、金星が「逆行」しているから。連絡ミスが多発するのは水星「逆行」のせい。こんなにも気持ちが盛り上がるのは満月だからと言うように。星という眼鏡をもつことで、小さなささやきや予兆にも気づき始め、「今、ここ」に集中できるように。マインドフルに生きられるようになるのです。「今、ここ」を生きるためのマインドフルネスな占星術です。
12星座共通の、今月の星まわり
2023年3月というのは、何年も前から、占星天文暦を見ながら、「どんなことが起こるのだろう」と想像をめぐらしていたような、とてもドラマティックな時期です。占星天文暦というのは、太陽、月、惑星たちがゾディアック(黄道12星座)を進むさまを数字であらわしたもの。ピアニストが楽譜から美しい楽曲を奏でるように、占星術家たちも、占星天文暦を見ながら、星からのメッセージを翻訳するというわけです。
まず今月は、3日に思考や伝達の星・水星が、7日に現実化とルールの星・土星がそれぞれみずがめ座を去り、うお座へと入ります。うお座には長く境界を溶かす星・海王星が滞在していますが、海王星は、私たちの心の境界を取り払ってしまい、とても曖昧なものにしていきます。一種のサイキック能力のような、人の心が伝わってくる感覚を以前より持っている人も多いのではないでしょうか。
でも、そこに土星がやってくると、土星は形にする働きがあるので、海王星の際限なく広がる世界は、現実と向き合わざるを得なくなるでしょう。どこまでも広がっていくと思っていたものが落ち着きどころを見せてくるのです。うお座の、夢や芸術といった世界への一種の熱狂も、ある程度、落ち着いてくると思います。なかにはそこから離れていく人も多そうです。ただ、一部の人はうお座の本質に気がつき始め、さらに真剣になっていくでしょう。
17日には愛と美の星・金星がおひつじ座を去り、おうし座へ入りますが、19日に水星が、21日の春分に太陽がおひつじ座に入り、22日におひつじ座の0度で新月が起こることから、この頃は、おひつじ座の「新しい世界」を求める動きも活発になっていきます。
そのうえで、24日には15年にわたって、やぎ座に滞在していた変容の星・冥王星がみずがめ座へ。土星がいなくなったと思ったら、冥王星がやってくるのがみずがめ座なのですが、これは、とても大きな動きです。そして、25日には行動や戦いの星・火星がふたご座を去り、かに座に入ります。とてもスピーディに時代が変わっていくイメージがある一方で、守りの意識も強くなるとき。合理性を第一に動いていく外界に対し、本能的に自分と家族を守ろうというような、心の動きが起こっていくでしょう。
占い・文/Saya
アストロロジー・ライター。東京出身。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・オンライン」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、晴耕雨読の日々。新刊、『星を味方につける生き方、暮らし方〜不安な時代に翻弄されずに私を生きる〜』(1540円/集英社)が好評発売中。
イラスト/maegamimami
イラストレーター。女性誌・広告・WEB・ブランドとのコラボレーションなどを中心に活動。その他、TVドラマのメインビジュアルや、読売新聞で連載された「黄金夜界」(作・橋本治)の挿絵なども手がける。近年は、ユナイテットアローズBEAUTY&YOUTHとのコラボレーションコレクション、POLA「ディエム クルール」、ATSUGI「アスティーグ」、ワコール「LASEE」のビジュアル、雑誌ケトルで連載がスタートしたサニーデイ・サービス曽我部恵一氏 執筆の初の長編小説「メメント・モリタ」の挿絵などを担当。
AUTHOR
Saya
アストロロジー・ライター。東京出身、京都在住。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・デジタル」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、星を読み、畑を耕す傍ら、茶道のお稽古と着物遊びにいそしむ日々。新刊、『占星術ブックガイド〜星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集〜』(5500円/説話社)が好評発売中。
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