【やって損なし】脇の下を伸ばす効果、知っている?肩こり予防やむくみ解消に効果的なヨガポーズ
脇の下を伸ばすと体にどんな良いことがあるのかピンとこない人もいるかもしれませんが、実は、肩こりやむくみの予防などよくあるお悩みを解消してくれる効果が期待できます。
脇の下を伸ばすメリットは?
脇の下の周辺には前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉があります。肩甲骨と肋骨をつなぎ、腕(肩甲骨)を前に押し出したり、息を吸う時に肋骨を持ち上げるなどの働きをしています。その他に肩を下げる働きもあるので前鋸筋が硬くなると肩をすくめた時のような緊張状態が続きやすく、これが肩こりの原因につながることがあります。
また、脇の下は全身の中でもリンパが集中している場所の一つなので、周辺の硬さをやわらげてリンパの流れをよくすることも肩こりの予防につながり、また顔のむくみ解消も期待できます。脇の下周辺は普段の生活ではなかなか動かさないので、肩こりに悩む人は意識して伸ばしてみると良いかもしれません。
おすすめポーズ
チャイルドポーズ(アレンジ版)
休憩のポーズに脇の下を伸ばす動きを加えます。
やり方
1)正座の姿勢から上半身を倒し、チャイルドポーズをとる(詳しいやり方はこちら)
2)肘を曲げて指先を天井の方に向けた状態で手のひら同士を合わせる
3)手のひらを合わせたまま指先を背中の方へ向けていく。必要であれば肘を少し前にずらす
4)脇の下が心地よく伸びる場所でホールドして数回呼吸を繰り返し、終わったら両腕を解放して休む
牛の顔のポーズ(ゴムカアーサナ)簡易版
通常は背中で両手をつなぐポーズですが、手はつながずに片腕ずつ後ろにまわします。
やり方
1)片腕を頭上に伸ばす。肘を曲げて肘下を後頭部の方に
2)反対側の手を曲げた肘の上に乗せる。無理に押し下げようとせず、手の重さを感じる程度に。目線が下がって姿勢が崩れると脇の下が十分に伸びないので注意する(写真右)
壁を使ったダウンドッグ
通常のダウンドッグが苦手な人におすすめ。壁を使うのでやりやすくなります。
やり方
1)壁に向かって立つ。両手を腰の高さぐらいの位置で、肩幅程度に壁につく
2)両腕を伸ばしながら、床と胴体がほぼ平行になるところまで後ろに下がる。足は腰幅か少し広い程度に
3)脇の下、体側の伸びを感じられるように両手でしっかり壁を押し続ける
4)数回呼吸を繰り返し、終わったら壁に向かって歩きながら上半身を起こす
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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