「ペタっと前屈」を目指す前に!体がガチガチに硬い人にありがちな前屈2つのNGポイントと解決法とは
前屈は、体の硬さを実感したり、柔軟性を高めてできるようになりたいポーズのひとつかもしれません。なんとかして体を曲げようと頑張っているやり方が、柔軟性を高めるのではなく体を痛める原因になってしまうことも。「ペタっと前屈」を目指す前にふたつのポイントに注意してみましょう。
前屈NG ①:脚をまっすぐに伸ばし続ける
ももの裏が硬いのに、できるだけ両脚をまっすぐに伸ばし続けようと無理をしていませんか?前屈ではもも裏を伸ばす柔軟性は必要になりますが、痛みを我慢しながら伸ばし続けるのはオーバーストレッチ(伸ばしすぎ)につながります。
もも裏の硬さが気になるうちは、痛みを感じることなく伸ばせるところまで両膝を曲げ、「イタ気持ちいい」の度を越えすぎないように気をつけましょう。膝が曲がっていても、もも裏のストレッチ効果はあります。
無理をしているかしていないかの目安は、前屈をしている最中の呼吸です。無理をして伸ばしている時は体が緊張をしているので、息を止めていたり、呼吸のペースが乱れていることがほとんどです。上半身(特に首や肩回り)にガチガチに力が入っていないかにも気をつけてみましょう。
前屈NG ②:腰から上半身を曲げようとする
どこから上半身を曲げているか?に気をつけることも大切です。腰から動かすと腰椎に負荷が集中して腰を痛める原因になってしまいます。
前屈では股関節を曲げる動き(股関節の屈曲)で上半身を倒します。太ももの付け根(そけい部)に指を挟んでお腹と太ももを近づけるように上半身を少しずつ曲げてみましょう。腰から背中にかけての広がりを感じることができれば腰痛の緩和にもつながります。
この動作がやりづらい場合は、前屈をする前に膝を胸の方へ抱きかかえるストレッチで股関節を曲げやすくするのもおすすめです。
前屈のストレッチ以外の効果も意識して
前屈は体のストレッチだけでなく、脳を休めたり心を落ち着ける効果もあります。その効果を得るためにも、膝を曲げてもも裏を無理なく伸ばす、股関節を曲げてお腹と太ももを近づける、このふたつの動きが大切になります。柔軟性だけにとらわれず、体に余計な力みなくリラックスしてポーズがとれるようにすることも意識してみましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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