【正しく体をねじれている?】効果のない「ねじり」にならないための4つのポイント
ウエストまわりのスッキリ感やデトックス効果などがあるねじりのポーズ。ただねじるだけではせっかくの効果も半減してしまいます。ありがちなNGポイントに気をつけて本来の効果を得られるようにしていきましょう。
ねじりのポーズにはどんな効果が?
ヨガのポーズでは体をねじる動作が多いですが、ねじりのポーズにはどんな効果があるのかと言うと
背中の硬さをやわらげる
ねじりの動きで背骨とつながっている筋肉も動くので、背中のこわばりからくる不快感や姿勢の悪化、腰痛などをやわらげることができます。
胸と肩が開いて肩こりの緩和
ねじりの動作で、姿勢の悪さで硬くなりがちな胸や肩も開いていきます。胸が開くと気持ちがスッキリとする効果も。
消化機能の促進
上半身をねじっているときは内臓が圧迫され、解放するときには酸素を含んだ新鮮な血液が内臓に取り込まれます。これによって内臓の働きが活性化して消化が促されます。
自律神経を整える
背骨の周りを通っている自律神経が、ねじりの動きでやさしく刺激されて整っていきます。
ねじりのポーズ4つのNG
背中が丸まったまま
上半身の姿勢を整えないで背中が丸まったままポーズをしていませんか?背骨は一本の棒ではなく小さな椎骨(ついこつ)が積み重なっていて、ねじる時にはそのひとつひとつが動いています(主に胸椎と頸椎)。尾骨から頭頂までの自然なS字カーブを保った状態でねじることで本来の効果を得ることができます。
骨盤が後ろに傾いてしまうときはクッションや折りたたんだブランケットの上に座って姿勢を整えましょう。
頭が下がって目線が下を向いている
ポーズしている時に目線はどこを向いていますか?背骨は首の骨も含まれています。目線が下がっているということは首の骨が伸びていないということ。正面を向いた時の目の高さを上半身をねじった時も保ち、頭頂を常に真上に向けましょう。
上半身が後ろに倒れている
座位のねじりのポーズで目線が横から後ろに向くのにつられたり、後ろについた手に頼ってしまうなどの理由で上半身が後ろに傾いてしまうことがあります。左右の坐骨をしっかりと床に安定させて、頭頂が常に真上を向いているように姿勢を整えましょう。
呼吸を意識していない
ポーズは見た目だけでなく、ポーズをとっている時の呼吸が整っていることの方が大切です。毎回の息を吸う時は背筋を軽く伸ばし、吐きながらほんの少しねじりを深めるように常に呼吸と体の動きを意識しましょう。
とは言っても、見てわかるほど背筋をぐっと伸ばしたり強くねじる必要はありません。見た目にはわからない、自分だけが感じられる微細な動きで十分。呼吸と体の動きや伸びを感じることでポーズの効果アップにつながります。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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